AMDのRyzen 8000Gシリーズは、CPUアーキテクチャーに「Zen 4」、GPUアーキテクチャーに「RDNA 3」を採用したAPUだ。Zen 4は電力効率が高く、幅広い用途をカバーできる。Ryzen 7000シリーズもZen 4なので、その実力の高さはすでに多くの人が知っていることだろう。
RDNA 3はRadeon RX 7000シリーズでも採用しているアーキテクチャーだ。こちらも電力効率やコスパが高く、ビデオカードはミドルクラスを中心に、悪くない評価を得ている。CPU内蔵GPU向けに規模は小さくなっているが、素性の評判は悪くない。
そんな2つのアーキテクチャーを採用したAPUだけに、Ryzen 8000Gシリーズは登場前から注目されていた。そして、今やエントリークラスのゲーミングPCはもちろん、小型PCで広く搭載されている。サイコムの「Radiant SPX3300X600A」も、Ryzen 8000Gシリーズを搭載する小型BTOパソコンの1つだ。
本体サイズは80(W)×155(D)×155(H)mm、容積は1.92LとデスクトップPCとしては超小型な部類だ。これだけ小さいにもかかわらず、消費電力や発熱の大きいデスクトップPC用のCPUを搭載できる点が最大の強みと言える。
つまり、比較的安価なRyzen 8000Gシリーズと組み合わせれば、価格を抑えながらそこそこ性能が高い超小型BTOパソコンになる。それでは詳しく紹介していこう。
ボディカラーは黒と白の2種類
ベースはASRockの「DeskMini X600」というベアボーンキット。標準構成では黒モデルだが、BTOメニューで白モデル(+3620円)も選べる。
インターフェースは背面にDisplayPort、HDMI、D-sub15ピンと3つの映像出力端子を装備。また、2基のUSB Type-A(USB 3.2 Gen 1)と2.5GbEの有線LANも備えている。
前面はUSB Type-A(USB 3.2 Gen 1)とUSB Type-C(USB 3.2 Gen 1)、マイク入力、ヘッドホン出力を搭載。USB端子の数が合計4つと少なめなので、複数のUSB機器を接続するのであれば、USBハブも用意しておきたい。
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