コンピューター関連機器の総合展示会「COMPUTEX 2024」の取材のため、5月末から2週間ほど台湾・台北に滞在していました。今回の滞在は約2週間と長めのため、ネックとなるのが現地でのモバイル通信。
筆者は日頃スマートフォンを3台運用しています。1台目は「Pixel Fold」で回線はドコモ・5Gギガホ プレミア、2台目は「iPhone 15 Pro」で回線はahamo、3台目は「Pixel 8 Pro」で回線は楽天モバイルです。ahamoと楽天モバイルは海外ローミングが無料で台湾も対応エリアですが、楽天モバイルは2GBまでが無料なので2週間の滞在にはちょっと心許ない感じです。
長めの台湾滞在は現地SIMがお得
1週間以下の短い滞在なら、ドコモ回線の海外ローミングサービス「世界そのままギガ(1日980円)」を使ったり、Holafly(オラフライ)やUbigi(ユビジ)などマルチカントリー対応で周遊プランが充実しているトラベルeSIMサービスを利用したりしていますが、2週間となると高額となってしまって選びにくい。というわけで、今回は現地通信キャリアのプリペイドSIMを購入することにしました。
現地SIMはどこで買う?
台湾は旅行者がプリペイドSIMを入手しやすく、現地空港にサービスカウンターがあり、到着後すぐに購入できます。
今回の旅は、台湾の首都・台北市の松山区にある台北松山空港(台北国際空港)に到着。税関を抜けて到着ロビーに出ると、すぐにカウンターが目に入ります。
注意したいポイントとしては、台北松山空港は複数の通信キャリアが出店しておらず、中華電信のプリペイドSIMのみが購入できるという点。ちなみに台北エリアのもうひとつの空港、台湾桃園空港は台北松山空港よりも規模が大きく、便数や旅客も多いため、中華電信のほか台湾モバイルやファーイーストーンと複数のキャリアが出店しています。複数の通信キャリアから選びたいという人は、台湾桃園空港に到着する便を選ぶ方がオススメです。
現地3キャリアとも料金はほぼ同じ
料金に関しては、3キャリアともほぼ同じ。通信エリアに関しては中華電信が地方などで強いものの、台北など都市部ではそこまで差はありません。なので基本的には空いている、もしくは開いているカウンターで購入すればオーケー。というのも、台北松山空港での到着便は基本的に日中なので問題ありませんが、台湾桃園空港は深夜や早朝到着便もあり、販売カウンターが営業時間外で閉まっているケースがあるからです。
滞在時に台湾桃園空港のターミナル1をチェックしてみましたが、SIMを売っているカウンターは朝だいたい8時〜9時にオープンして、ほとんどが20時くらいから閉店してしまいます。自分の到着便の時間をチェックして、現地SIMが買えない場合は、日本の通信キャリアのローミングや、トラベルeSIMを一時的に活用しましょう。
また、どのキャリアも4Gと5Gのプランを用意していて、5Gの方が料金は高く、中華電信では5日プランだと4Gが300NTD(約1500円)に対して、5Gは600NTD(約3000円)と倍も違います。ですが、当然ながら5Gプランの方が高速。今回は中華電信の4Gと5Gプラン両方購入して速度テストをしてみたところ、4Gが下り60.9Mbps、上り8.27Mbpsだったのに対して、5Gは下り409Mbps、上り85Mbpsとまさにケタ違いの差でした。
(次ページ:スピード重視で5Gにするか、テザリング重視で4Gか)
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります