スタンドは安価なりの仕様だがスピーカー内蔵は◎
一方で、コストダウンのあおりを受けてか、スタンド部分はかなり機能が簡略化されている。形状はレッグが2本、斜め前方に向かって伸びているタイプで、本体が軽いこともあって安定性自体は問題なし。
ただし、ディスプレーの位置調整がチルト(画面の上下傾き)にしか対応しておらず、角度も-5度~+15度のみと範囲は狭めだ。スイーベル(左右回転)やピボット(縦回転)がしたい場合は、それこそディスプレー用アームを別途導入するしかない。
液晶パネルの背面には、2Wのスピーカーを2基内蔵している。安価なディスプレーはそもそもスピーカーがないものもある。JN-IPS215FHD-C-Nなら、買ってすぐにPCの音が聞ける。
ただし、音質に関しては過度な期待は禁物だ。厚みのない平板なサウンドなので臨場感を感じにくく、音量を上げれば上げるほど粗が目立ってしまう。本格的に映像や音楽を楽しみたい方は、別途スピーカーやヘッドフォンを用意したほうがいいだろう。
ケーブル1本で映像出力と給電可能なUSB Type-C
インターフェースは本体背面にまとまっている。映像入力はHDMIとUSB Type-Cの2系統のみ。DisplayPortがないあたりは少々寂しいが、解像度を考えれば十分こと足りるだろう。
なお、入力端子に関わらず、最大解像度はフルHD、リフレッシュレートは最大75Hzとなる。地味に60Hzを超えているあたりはうれしいポイントだが、「ゲーミング」と謳えるほどではない。
なお、付属物はUSB Type-CケーブルとACアダプターのみとなる。こちらもコストダウンの影響か、HDMIケーブルは付属しないので注意が必要だ。
USB Type-Cは映像出力のほか、最大15Wの給電にも対応する。スマートフォンなどを接続した場合、給電と映像出力をケーブル1本で担える点が本機の魅力だ。
これが65W給電であれば、より大きな電力を必要とするデバイス(例えば、ノートPCや小型のデスクトップPC)でも対応できるだろう。しかし、そこは価格相当ということなのだろう。
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