武士ないし武家の服装というと、日常生活では紋付袴で、戦に出る時は陣羽織や具足を身につけている、くらいのイメージです。時代によっても多少異なるとは思いますが、だいたいそんなイメージがありますよね。でも現代ならネクタイやパンツ(ズボン)の太さで自分らしいおしゃれさを出したり、流行のジャケットがあったりするわけです。当時もきっと流行の柄があったり、シーンに合わせた素材があったりしたんだろうなぁなんて思ったりします。
高知城歴史博物館では、6月22日(土)から武家のファッションについての展示が行われます。土佐藩山内家の服飾資料を、「武」「公」「芸」のシーン別で展示するとのこと。「武」は戦用の服、「公」はフォーマルな衣装でしょうか。「芸」はなんだろう、能などの芸事を披露する際の服でしょうか。
16代にわたって土佐を治めた山内家の衣装棚
6月22日(土)から、高知県高知市の「高知城歴史博物館」で企画展「武家の服飾―山内家伝来装束の世界―」が開催されます。
武家の服飾―山内家伝来装束の世界―
期間:6月22日(土)~9月1日(日)
高知城歴史博物館では、土佐藩主山内家伝来の資料をはじめ、土佐藩や高知県ゆかりの資料を収蔵しています。一豊は豊臣秀吉に仕え、その後徳川家康の側について土佐入りし、藩主として土佐を治めた人物。山内家は16代にわたって土佐藩主を務めています。
シーン別に衣服を展示
展示では、歴代藩主が代々着用した陣羽織や具足下着などを展示。武士としての威厳と個性が表れた戦衣、武家社会の序列を示すために公の場で着用した衣服、武家の芸能となった能に用いられ豪華な能装束などを見ることができます。フライヤーの写真を見るだけでも、普段テレビなどで見る武士や武家の衣装とはちょっと違う柄や模様の衣装が多くて新鮮ですね。
フライヤーの左上にある「金地雪持南天団扇色紙散文様唐織」、金箔や金糸を使った服を着るのは将軍だけかと思っていましたが違うんですね。四角い模様や豆のような楕円形の模様が見えますが、これは何か名産の物をモチーフにしたんでしょうか。それともこの時代のおしゃれなデザインだったのでしょうか。
16代もの藩主となると、200~300年は経っているはず。戦乱の時代から平穏の世に至るまでの服装がどのように変化していったのか、興味深いところです。
武家の服飾―山内家伝来装束の世界―
開催期間:6月22日(土)~9月1日(日)
休館日:なし
料金:¥700(常設展含む)※団体20名以上¥560
※高校生以下は無料
※高知城とのセット券/¥900
※高知県・高知市長寿手帳所持者は無料
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、戦傷病者手帳、被爆者健康手帳所持者と介護者(1名)は無料
※観覧券は当日のみ有効です。
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