iOSデバイスが93.4%と圧倒的!
大学生にもX(Twitter)離れ傾向!? Discord利用率は2割、Threadsは1割止まり
iOS人気は絶大、メインSNSはインスタ
筆者が受け持つ講義の受講生を対象にアンケートを取った。その結果から、今どき大学生のSNS利用実態についてご紹介したい。有効回答数は271名、男女比はほぼ半々であり、1年生が6割近くを占め、2年生が3割程度、残りが3年、4年となっている。
所有するスマホのOSは、iOSが93.4%であり、やはりiPhone人気は根強い。
使っているアプリについて聞いたところ、LINEが100%で最多となり、インフラとなっていることがわかる。次いで「YouTube」(97.4%)、「Instagram」(94.8%)、「X(Twitter)」(80.4%)、「TikTok」(65.3%)、「スマホゲーム」(48.0%)などとなっている。
大学生のメインSNSはやはりInstagramなのだ。
徐々に「X離れ」の傾向も
イーロン・マスク氏買収後何かと話題になるXだが、「TwitterがXになって使い方は変わったか?」についても聞いている。
それによると、学生の利用状況は、「以前と変わらずよく利用している」(43.1%)が最多だが、「以前よりも利用が減っている」は14.5%に上り、「以前より利用が増えている」は1.9%にとどまった。
そのほか、「そもそも以前と変わらずあまり利用していない」(26.7%)、「そもそもXは利用していない」(16.8%)となっている。
Xの利用は多いものの、徐々にX離れが起きつつあるといえるだろう。
位置情報共有アプリとDiscordの利用率は2割
さらに「位置情報共有アプリ」は19.6%、「Discord」は19.2%、「Threads」は12.5%などとなっており、Z世代はさまざまなSNSを広く利用している。
「位置情報共有アプリは、空き時間とかに使う。暇な友だちが見つかるから合流しやすい」という。おもに親しい仲間内やサークル内でのみ共有する使い方が多いようだ。
一方、Discordはゲームプレイ時などに男子学生がおもに利用しており、ThreadsはXとは別の話題が見られる場として併用しているようだ。最近はInstagramでのThreadsプッシュが強くなってきているものの、利用率は約1割止まりとなっている。
Z世代のSNS利用実態は、大人世代とかなり異なっている。また後日、アンケート結果から見えることをお知らせしたい。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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