週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

iOSデバイスが93.4%と圧倒的!

大学生にもX(Twitter)離れ傾向!? Discord利用率は2割、Threadsは1割止まり

2024年06月04日 09時30分更新

あなたの使っているアプリを教えてください

iOS人気は絶大、メインSNSはインスタ

 筆者が受け持つ講義の受講生を対象にアンケートを取った。その結果から、今どき大学生のSNS利用実態についてご紹介したい。有効回答数は271名、男女比はほぼ半々であり、1年生が6割近くを占め、2年生が3割程度、残りが3年、4年となっている。

 所有するスマホのOSは、iOSが93.4%であり、やはりiPhone人気は根強い。

 使っているアプリについて聞いたところ、LINEが100%で最多となり、インフラとなっていることがわかる。次いで「YouTube」(97.4%)、「Instagram」(94.8%)、「X(Twitter)」(80.4%)、「TikTok」(65.3%)、「スマホゲーム」(48.0%)などとなっている。

 大学生のメインSNSはやはりInstagramなのだ。

徐々に「X離れ」の傾向も

 イーロン・マスク氏買収後何かと話題になるXだが、「TwitterがXになって使い方は変わったか?」についても聞いている。

 それによると、学生の利用状況は、「以前と変わらずよく利用している」(43.1%)が最多だが、「以前よりも利用が減っている」は14.5%に上り、「以前より利用が増えている」は1.9%にとどまった。

 そのほか、「そもそも以前と変わらずあまり利用していない」(26.7%)、「そもそもXは利用していない」(16.8%)となっている。

 Xの利用は多いものの、徐々にX離れが起きつつあるといえるだろう。

TwitterがXになり、使い方は変わりましたか?

位置情報共有アプリとDiscordの利用率は2割

 さらに「位置情報共有アプリ」は19.6%、「Discord」は19.2%、「Threads」は12.5%などとなっており、Z世代はさまざまなSNSを広く利用している。

 「位置情報共有アプリは、空き時間とかに使う。暇な友だちが見つかるから合流しやすい」という。おもに親しい仲間内やサークル内でのみ共有する使い方が多いようだ。

 一方、Discordはゲームプレイ時などに男子学生がおもに利用しており、ThreadsはXとは別の話題が見られる場として併用しているようだ。最近はInstagramでのThreadsプッシュが強くなってきているものの、利用率は約1割止まりとなっている。

 Z世代のSNS利用実態は、大人世代とかなり異なっている。また後日、アンケート結果から見えることをお知らせしたい。

著者紹介:高橋暁子
 ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

この連載の記事