週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

さとるの自腹現地レポ:聖地巡礼シリーズその2

スペインに、あの「最高の豚肉」を食べに行く

2024年05月22日 07時30分更新

文● 中山智 編集●こーのス

夢に見た「最高の豚肉」と対面
どれもこれもたまらなく美味しい〜〜〜!

 お店に入り、「イベリコ豚の生ハム」と「イベリコ豚のホホ肉」、そして「イベリコ豚の肩肉のソテー」と、美味しんぼで紹介されていたメニューをオーダーします。

 最初に出てきたのはイベリコ豚の生ハム。これが美味しい! これまで生ハムって口の中の感触があまり好きではなく苦手だったんですが、この生ハムは全然違いました。めちゃくちゃ脂っこく見えるのに、口の中に入れると溶けていくような感触で、肉と脂の旨味が口の中にふわ〜っと広がります。

上等な生ハムはメチャ美味い!

前菜として出てきた時「こんなにたくさん食べられるかな」と一瞬、思ったんですが、あっというまにペロリでした

 お次は、イベリコ豚のホホ肉をいただきます。これがよく煮込まれていて、口に入れるとほろほろと崩れだし、そのあとで、やはり肉の旨味がギュッと感じられる絶品。

こちらは豚のホホ肉。煮込みのような感じで、白米とあわせて食べたくなりました

 そしてなんといっても感動したのが、イベリコ豚の肩肉のソテー。単純に、焼いて塩で味付けしただけのシンプルなソテーなのですが、これが、たまらなく美味い! 豚肉って、一般的には肉と脂身が分かれていますよね。このイベリコ豚の肩肉のソテーも一見して脂身のないヒレの部分なのかなと思いますが、食べてみると肉と脂の旨味が混然となって押し寄せてきます。

メインディッシュとなるイベリコ豚の肩肉のソテー

単に塩で焼いただけなのに、なぜこんなに美味いのかと思うほど絶品すぎる味わい……文句なしに美味しい……来て良かった

 美味しんぼでは「霜降りの豚肉」と表現していましたが、まさにその通り。こんなに美味い豚肉はこれまで食べたことがありません。まさに「最高の豚肉」でした。一方で「この霜降り豚肉を使って、日本の凄腕料理人がトンカツを作ったら『最高のトンカツ』ができるかも?」と思ったり……どこかのテレビ番組の企画で実現してくれませんかね?

 ちなみに料金は料理にビール1杯+ワイン赤1杯+ワイン白1杯を飲んで、合計59.10ユーロ(約1万円)。クオリティーとボリューム、そして円安を考慮すると、かなりオトクな価格です。スペインはほかのヨーロッパ各国と比較すると、食事が若干安いので、食べ道楽な自分にはありがたい国です。

実はキノコもこの地方の名産。食べたかったけど店員さんに「頼みすぎ」と断られちゃいました(笑)。次は絶対食べる!

 というわけで、念願だった「最高の豚肉」を食べることができたスペイン旅。まさに口福な時間でしたが、実はスケジュールを詰め過ぎてしまい、アラセナの街をじっくり観光したり、セビリアで闘牛やフラメンコを観たりといったことができませんでした。「最高の豚肉」をもう一度堪能することも含めて、次はゆっくりとこのエリアを再訪してみたいと思います!

ここはアラセナにある「生ハム博物館」

「生ハム博物館」では音声ガイドをスマホから英語で聴けるので、生ハムについての知識が学べます

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

海外旅行トラブル

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事