ドライバーを募るのではなく
"相乗り"相手を募るサービス
一般的にライドシェアというとUberやLyft、Grabのように、利用者側がアプリを使って「A地点からB地点まで乗せて」と乗降車する地点をリクエストして、それにあわせてドライバーをマッチングするサービスです。
BlaBlaCarはそうではなく、ドライバー側が先に「●月●日●●時に、A地点からB地点まで行くので同乗者を募集」という情報を掲載し、それを見て利用者が申し込むというスタイル。いわゆる昔からある“相乗り”で、古参の旅人には、"ライドシェア"というとこちらのスタイルをイメージする人が多いかも。
日本にも「notteco」というドライバー側は非商用の相乗りマッチングサービスがありますが、BlaBlaCarはドライバー側が報酬を受けられる商用サービス。フランスでスタートし、現在は欧州各国でサービスを展開しています。
BlaBlaCarのサイトで、セビリアとアラセナのルートを検索してみると、1日に何人かが相乗り募集を掲載しているのを確認。そこで日本にいるうちに会員登録をしておきました。ただしこれがちょっと厄介で、日本の電話番号では登録できませんでした(ネット上では日本の電話番号でも登録できたという情報もあるので、こちら側の手違いかもしくはシステム変更があったのかも)。
筆者はひとまずヨーロッパで通話可能な電話番号が提供されるトラベルeSIMサービス(この時は「Holafly(オラフライ) 」を利用)を使い、その電話番号でアカウントを登録しています。
ブラブラカーの予約はいつから?
現地ではどうやって待ち合わせる?
次に相乗りの予約ですが、ルート検索をしてみると各ドライバーはだいたい1週間くらい前から情報を登録しているようです。なので数週間、数ヵ月前に予定を立てるのはちょっと厳しい。幸いルート検索はアカウント登録をしなくても可能なので、今回は乗車する3日ほど前、日本を出発する直前にアカウント登録とドライバーのマッチングをしました。
マッチングが成功すれば、あとはアプリで指定された待ち合わせポイントへ時間どおりに行くだけ。アプリに表示された車のナンバーを目印にして、それっぽい人に声をかけて、お互いの名前を確認し乗り込みます。往路ではアプリ内のチャットで「マクドナルドの裏手」と待ち合わせポイントの細かな説明が送られてきたので、わかりやすかったです。
ただし復路はアプリ上の待ち合わせポイントが間違っており、そこで待っていても車がやってきませんでした。おかしいなと思い、チャットでやりとりしてみると、待ち合わせ場所が間違っていたことが判明。慌てて正しい場所へと移動して乗車するといったトラブルもありました。
幸いなことに往路で降車した場所が、たまたま復路の正しい待ち合わせ場所と同じだったのですぐにわかったものの、こういったトラブルを防ぐため、事前にチャットで確認しておいたほうがいいかもしれません。相手は英語やスペイン語なので、翻訳作業が必要ですけどね。
(次ページ:荷物が多いなら荷物預かりマッチングサービスを使おう)
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