週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

金属板のキレイな曲げ加工はこれにお任せ

小さなアルミ板を直角に曲げられる 3750円の「ポケットベンダー」愛用してます

2024年05月20日 18時00分更新

コの字や段曲げなどもできる!

 TV-40が便利なのは、L字の曲げだけでなく、コの字段曲げにも対応できること。ブレード中央の幅が約12mmと狭くなっているので、これ以上の幅があれば複数回の折り曲げが可能です。

 コの字に曲げるには、L字に曲げた部分をまたぐようにセットし、ブレードで曲げ位置を合わせます。あとはL字の時と同じように、両手で持って90度に曲げるだけです。

 段曲げの場合は最後に曲げる方向が逆になるので、バイスを裏返しに取り付ける点が異なります。

先に曲げたL字をまたぐようにセットすれば、コの字に曲げられます

コの字に曲げたあと、さらに段曲げ。こういった加工も可能です

 ちなみにTV-40で曲げられるのは、アルミ板なら1.5mm厚以下で、強度のあるA5052だと幅30mmまで、純アルミ板のA1000系なら幅50mmまでです。このほか、銅板や真鍮板だと1.0mm厚以下で、幅50mmまでという制限があります。

 他の金属でも薄手のものなら曲げられそうですが、スチールのように硬く戻る力が強いものだと、もっと強い力で曲げられる工具が必要となるでしょう。あくまで、アルミか銅、真鍮用だと思ったほうが良さそうです。

 なお、樹脂はそのまま曲げると折れてしまいます。ヒートガンなどで加熱しながらであれば曲げられそうなので、チャレンジしてみても良いかもしれないですね。この場合、加熱のし過ぎで変形しないよう気を付けないといけませんが。

小物のちょっとした加工に便利

 幅が50mmまでという制限があるため、大きな金属板の加工はまず無理。しかし、L字で補強を入れたい、フレームをアルミで作りたい、部品の固定具を作りたいなど、一部を金属化したい場合には十分です。

 ちょっとした曲げ加工が自分でできると、ピッタリサイズの部品が作れるため、工作の完成度がより高まります。

 金属板を曲げるのはハードルが高いと感じているなら、まずはこのTV-40から試してみるのはいかがでしょうか。意外と簡単に曲げ加工ができるとわかれば、工作の幅が広がるかもしれませんよ。

●お気に入りポイント●

・1.5mm厚までのアルミ板が加工できる

・補強や固定用の金属パーツが自作可能

・実売3750円と手を出しやすい

■関連サイト

この記事を書いた人──宮里圭介

 PC系全般を扱うフリーランスライター。リムーバブルメディアの収集に凝っている。工作が好きだが、最近あまり時間が取れないのが悩み。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事