見えない足跡が付いている
Q:「デジタルフットプリント」ってなに?
A:個人や組織がインターネット上で活動したことによって残る、デジタル的な痕跡のこと。
Webサイトの閲覧や検索、SNSでの投稿やコメント発言、オンラインショッピングの取引、メールの送受信、広告の閲覧、アプリのダウンロード、位置情報などなど、ネット上のさまざまな活動については痕跡が残り、場合によってはそれを第三者が入手する可能性もある。
それによってユーザーのプライバシーが侵害されたり、セキュリティインシデントのきっかけになったりする。また、SNSに残っていた学生時代の“やらかし”が就職活動時に足を引っ張る……といった話も典型的だ。
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なお、デジタルフットプリントはWeb閲覧や検索といったユーザーの能動的な行動の結果ばかりではない。Cookieのようにユーザーが意図せずとも残ってしまう痕跡もあるのだ。
組織のフットプリントについては、所属するユーザーによるパブリックなものにとどまらず、プライベートなものにまでおよぶことになるほか、クラウドサービスの多用やリモートワークの導入などによって、フットプリントのさらなる細分化が問題視されている。
上記のような問題解決のため、VPNによって通信を秘匿化したり、専用ツールを使ってデジタルフットプリントを監視・削除したりするといった対処が実行されることもある。
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