また、チラツキを抑える「アンチフリッカー」機能や残像感を軽減する「アンチモーションブラー」機能、第三者認証機関の「TUV Rheinland(テュフ ラインランド)」の認証も取得している、目の疲れを抑える「ブルーライトカット」機能も備えており、ゲームだけでなく仕事などの作業にも活用できる。
インターフェースは、HDMI 2.0b×2、DisplayPort 1.4a×1、USB Type-C(DP Alt mode、USB PD)×1、ヘッドホン出力×1。注意が必要なのは、HDMI接続の場合だとリフレッシュレートが最大144Hzまでということ。最大240Hzで利用したいのであれば、DisplayPortかUSB Type-Cでの接続が必要だ。USB PDは65W出力が可能なので、ノートPCと接続することで、映像入力をしつつ充電も可能。ノートPC用の充電ケーブルが不要となり、デスク上もスッキリする。
ヌルヌル動いてゲームも作業も快適
実際にデスクに設置してみたが、横幅は約614mmなので、横幅800mmのデスクでも余裕で置ける。電源は110W出力のACアダプターだが、それほど大きくはないので設置場所を工夫すれば邪魔にはならないはず。ディスプレー経由でUSB Type-Cケーブルによりスマホなども充電できることを考えると、余計なACアダプターが不要になるので、コンセント周りもスッキリするはずだ。
残像感を確認するために「Blur Busters」のサイトでチェックしてみたが、ヌルヌル動くというのはこのこと、という感じで残像感はほとんどない。ゲームをプレイしていても映像の鮮やかさやメリハリもあるので、視認性も高くプレイしやすく感じた。また、スクロールもヌルヌル動いてくれるので、Webサイトを閲覧するときも非常に見やすい。ゲーミングディスプレーではあるが、作業用に利用するのもありだ。
PS5と接続して利用してみたが、こちらも120Hz/1440pでHDR対応を確認。「フォートナイト」などのFPSゲームではなめらかな映像でプレイができ、「グランツーリスモ7」では、太陽光や空気感がよりリアルな映像として楽しめた。
また、PIP/PBP機能も搭載されており、たとえばパソコンの画面をメインにしながら、PS5をPIPで小さく表示することで、ながらプレイなども簡単にできる。
広色域ということもあり、クリエイティブな作業にも向いている。27インチでWQHD(2560×1440ドット)という解像度は、Windowsでは100%スケール表示が可能で、作業領域も広く取れる。クリエイティブなアプリは、作業領域の広さが重要なので、色味だけでなく作業のしやすさもクリアする。
6万円切りというコスパ優秀すぎ
高画質で高速応答、作業領域も広く確保できる本製品。ゲームだけでなくクリエイティブな作業を含めたビジネス・プライベートなど、あらゆるニーズに応えられる製品と言える。しかも、実売価格が5万9800円前後と6万円切り。これだけの性能と調整機構の柔軟さで、この価格を実現しているのは非常にありがたい。
やはり、リフレッシュレートが高いのは正義。ただ、ゲームでこのリフレッシュレートをフルに活かすには、それなりのグラフィックス性能が必要だ。ゲームを楽しみたい人はもちろん、クリエイティブな作業を行ないたい人にも、このディスプレーを検討してほしい逸品だ。
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