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GWの丸の内仲通りにクラシックを楽しむお客さんがあふれる! 2日目も音楽三昧の『ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024』レポート

2024年05月05日 07時00分更新

 ゴールデンウィークの連休期間中、東京国際フォーラムを中心に、周りきれないほどたくさんのコンサートが行われ、誰でも気軽にクラシックに触れられる音楽祭「ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024」。

 5月4日、開催2日目を迎えたラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024ですが、この日も天気に恵まれ、初日にも増して大盛況となりました。そんな5月4日のレポートをお届けします!

2日目も快晴!

東ヨーロッパの音楽に大人も子供も大満足

 5月4日に私が最初に訪れたのは、ホールAで10:15~11:00に行われた「0歳からのコンサート 踊りいっぱいの東ヨーロッパへGO!」。「0歳からのコンサート」は0歳の赤ちゃんからクラシックに触れられるラ・フォル・ジュルネ TOKYOの人気プログラム。初日に続き、今年2回目の開催です。

 今回のプログラムでは、ジプシー音楽やボヘミア音楽など、東ヨーロッパの音楽が取り上げられました。司会の田中研さんの「東ヨーロッパへ音楽探しの旅へ行ってみようと思います。一緒に行ってくれる人~?」という呼びかけに、会場内の子供たちから、大きな声で「はーい!」と元気な返事があり、コンサートがスタート。

 中盤に演奏された「ハンガリー舞曲集から 第5番」は、タイトルだけではピンとこない人も多いかもしれませんが、聴けばきっと知っている曲。大人も子供も知っているこの曲に、会場が温まります。

 続けて、「ハンガリー舞曲集から 第6番」が演奏されます。この曲はリズムが早くなったり遅くなったりするのが特徴的な音。リズムの転換に合わせて会場全体で体を動かしながら楽しみます。また、曲中のところどころ大きな音が鳴るシーンでは、「顔の横に手をもっていって、わ!と驚いたようなポーズをしてみてくださいね」と司会の田中さんが呼びかけます。このシーンでは、指揮者のキンボー・イシイさんもポーズを取り入れながら指揮。指揮者の方というと、なんとなく気難しいようなイメージがあったのですが、イシイさんはサービス精神たっぷりに楽しませてくれました。

新緑の中で楽しむ音楽が気持ちいい!

 続いて訪れたのは、丸の内仲通り(国際ビル前)。11:30~12:00に行われた、ヴァイオリンのYuiさん、キーボードの田中葵さん、パーカッションの一丸聡子さんが出演する丸の内エリアコンサートを聴きに行きました。

 スタート前からかなりのお客さんが集まっています。この日はとても気温が上がった1日でしたが、仲通りの木のおかげで木陰になり、心地よい気温となっています。

かなりのお客さんが集まっています!

 いよいよ公演がスタートすると、「愛の挨拶」など定番のクラシック曲をはじめ、映画『アラジン』の劇中歌、ジーニーが歌う「フレンド・ライク・ミー」などなじみのある楽曲を演奏。たまたま通りがかったお客さんも足を止めて音楽に耳を傾けます。最後まで聴衆は増え続け、大盛り上がり!

仲通りを歩くお客さんも立ち止まり、驚くほどの盛り上がり!

 新緑の中で聴く音楽はとっても気持ちよく、最高の気分でした。

木漏れ日と共に聴く音楽が最高でした

帝国ホテルのカレーでお腹を満たす

 お腹がすいてきたところで、地上広場に並ぶキッチンカーにも心ひかれましたが、今日はホールEへ行ってみることに。ホールEは、有料公演のチケットもしくは半券を持っている人のみ入場可能で、特設ステージでの無料公演の開催や、楽器店の出展などがあるほか、カフェ・ド・LFJで帝国ホテルの趣向をこらしたメニューを楽しむことができます。

地上広場のキッチンカーも気になるお店ばかり

ホールEのカフェ・ド・LFJ

 私は「帝国ホテルオリジナルキーマカレー ナン添え」(¥1,600・税込)をいただきました。モチモチした食感のナンとカレーの相性が抜群! カレーは辛すぎず、誰でも食べやすい味わいです。スパイスの風味はしっかりあるので、コクもあり、とっても美味しかったです。

味わい深いキーマカレー

もっちりナンにカレーをつけて、いただきます!

 ホールEのテーブル席は、地上広場よりも比較的空席を見つけやすかったので、落ち着いて食事をしたい方はこちらがオススメかもしれません!

神秘的な歌声に酔いしれる

 カフェ・ド・LFJのあるホールEでは、特設ステージで無料コンサートを開催しています。

ホールEのステージプログラム

 13:00~13:20には、サプライズコンサートとして、有料公演にも出演するア・カペラ トリオのレ・イティネラントと、打楽器奏者のティエリー・ゴマール氏が登場。

 ティエリー・ゴマール氏の演奏に合わせてレ・イティネラントが歌うのですが、歌声と打楽器の音だけとは思えぬ音の厚み! 神話の世界のような神々しい雰囲気もあり引き込まれます。人の声も立派な楽器なのだなあ…と感動しました。

レ・イティネラントとティエリー・ゴマール氏がすてきなステージを作り上げます

 場内の席もほとんど埋まり、歌声と打楽器の奏でるリズムに酔いしれていました。

たくさんのお客さんが聴き入ります

KITTEに響き渡るピアノ演奏

 続いて、無料コンサートのLFJエリアコンサートを行う会場の1つ、KITTEへ。1階 アトリウムのステージでコンサートが行われます。

KITTEアトリウムでは、鯉のぼりのインスタレーション展示も行われていました

 私が訪れたのは、14:00~14:30に行われたピアニストの佐野優子さんの公演です。ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024のテーマ「オリジン」に合わせて選んだという曲目が演奏されました。また、現在ロンドンに住んで10年になるという佐野さん。日々日本人というルーツについて考えているそうで、衣装も日本がテーマのドレスを着てきたとのこと。真っ赤なドレスが良くお似合いでした。

佐野優子さんのステージを聴いてきました

真っ赤なドレスを着て、素敵な演奏を披露した佐野さん

 この公演で私が1番気に入ったのはショパン作曲の「マズルカ」。マズルカとは、ショパンの祖国、ポーランドの舞曲のこと。「革命などの影響でポーランドに帰ることができなかったショパンが、祖国への思いを込めて、心を安らげるために作ったのではないか」という佐野さんの説明があってから演奏が始まります。曲は明るいメロディで可愛らしい雰囲気もあるもの。ですが、ショパンの置かれていた状況を考えると、胸に来るものがあります。祖国で暮らしていた時の良かったころを思い出しながら作曲したのでしょうか。そんな穏やかさのある曲でした。

 2日目も音楽にどっぷり浸かる1日となりました! もっといろんなクラシック音楽に触れてみたい!という気持ちがどんどん強まってきています。

 いよいよ5月5日は最終日です。フィナーレまで注目プログラムが盛りだくさん。最後まで盛り上がっていきましょう!


ラ・フォル・ジュルネ TOKYO 2024
開催日:2024年5月3日(金・祝)・4日(土・祝)・5日(日・祝)
会場:東京国際フォーラム、大手町・丸の内・有楽町、東京駅、京橋、銀座、八重洲、日比谷


文 / オシミリン(LoveWalker編集部)

大阪生まれ。
趣味は読書と写真を撮ること、おいしいものを食べておいしいお酒を飲むこと。


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