ASCII.jp読者のみなさん、こんにちは! ラリーでコ・ドライバーをしています、元SKE48の梅本まどかです。4月13~14日に佐賀県で行なわれた全日本ラリー選手権第2戦ツール・ド・九州。3月の三河湾ラリーに引き続き、CUSCO RacingからJN2クラスでモリゾウチャレンジカップに参戦してきました!
2年ぶりの唐津! レッキまでは気持ちよく走れたが
唐津ラリーは2022年にJN1クラスでGRヤリス 4駆ターボデビューしたとき以来です梅本まどか、今年こそラリージャパンを目指して、初戦唐津ラリーを完走。
しかも、その1回しか参戦したことがなく、本来なら2019年に全日本ラリーに参戦したとき、唐津ラリーでJN6クラスデビューの予定が右手の骨折のため、見学に行った思い出があります。
唐津の印象は道が広くて綺麗で、シェイクダウンにはちょうどいい! というイメージ。あとは、タイヤが減りやすいのでマネージメントしなければいけないと、2022年に教えてもらった印象が強く残っています。あと、レッキの車は主催者が用意するレンタカーというのも、このとき初めてだった気がします。
今年もレッキは主催者が用意するレンタカーで、私たちはヤリスでした。クラスによって車種もカラーも違うので、駐車場でナンバーを見るまでどれに乗るかわからないのです。JN2クラスなのでヤリスかなと予想はしていたのですが、実際見に行ったら赤色のヤリスでした。
白が多い中、赤のヤリスは少しレアで、レッキ中にオフィシャルの方々にも「お! 当たりやね♪」なんて声をたくさんかけられました。
お昼はなんと小学校の校舎でカレー!
レッキ車はチーム側が準備することが多いので、今回のようなカタチは珍しいのですが、今回のレッキでもう1つ驚いたのは、お昼ご飯を地域の方々が振舞ってくださったこと!
ラリー前に特別規則書や「コミュニケーション」というスケジュールやルール、選手に向けたお知らせが更新されるのですが、それをチェックすると「地元の方のご好意により昼食の準備をしていただいております」と記載されていました。
旧唐津市立厳木小学校天川分校で食べられるとのことで、行ってみるとカレーが用意されていて教室で食べることができました。
めちゃくちゃカレーが美味しくて雰囲気もよく、レッキは集中力がいるので、とてもいい休憩ができました。
楽しさもつかの間、本番早々アクシデント
と、この時までは笑顔だったのですが、実際ラリーが始まるとSS1で岩壁にマシンをヒットさせてしまい、右リアの足回りがグシャッとなってしまいました。そこから真っ直ぐ走ることもできず、サービスパークに戻れるかヒヤヒヤでしたが、なんとか戻ることができました。
そこからメカニックさんが30分という短い時間で直してくださり、午後も走ることができました。星選手もかなりへこんでおり、ライバルたちにも心配されるほど。私もこんな経験はなく、いろんなことを感じたラリーとなりました。SS2以降はクルマをいたわってゆっくり走ったので、当然勝負権はなく……。
正直、悔しさしかないラリーでしたが、いい経験をさせていただき、学びも多かったので第3戦の久万高原ラリーはこの想いをぶつけて頑張ります! ただ、クラス13位で完走できたことはホントによかったです。
ほかの選手にも「よくあの状態で戻ってきたね! 最近の子は諦めることあるから心配してたけど、頑張ったね!」とたくさん声をかけていただけたり、観に来てくださった方も「最初あの状態でサービスパークに戻ってきたのはびっくりした! その後リエゾンで見たら直っててもっと驚いた! ラリーってすごいね」と言ってもらえました。
ホントにメカニックさんのおかげですが、星選手と2戦連続完走をできた事はよかったです。次戦は完走ではなく、車を壊さず、いい走りを目標に頑張ります!
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