冷却パフォーマンスをチェック
Ryzen 5 8600Gを搭載したDeskMeet X600に取り付けたIS-55-BLACKと、AXP90-X53 Fullの冷却性能をチェックしてみた。
Ryzen 5 8600G付属CPUクーラーのWraith Stealthとともに、「CINEBENCH R23」と「3DMark Night Raid Stress Test」を実行した際のCPU温度などを「HWiNFO64 Pro」で記録した。
テスト環境 | |
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CPU | AMD「Ryzen 5 8600G」 (6コア/12スレッド、最高5.0GHz) |
CPUクーラー | ID-COOLING「IS-55-BLACK」(120mm径、トップフロー) hermalright「AXP-90 X53 Full」(90mm径、トップフロー) AMD 純正CPUクーラー(Wraith Stealth) |
マザーボード | ASRock「DeskMeet X600」 (AMD B650チップセット) |
メモリー | Crucial 「Pro Overclocking DDR5-6000 32GB kit CP2K16G60C36U5B」 (16GB×2、DDR5-6000) |
ビデオカード | 内蔵GPU(AMD Radeon 760M) |
ストレージ | CFD販売「SFT6000e 1TB CSSD-M2L1KSFT6KE」 (1TB、PCIe4.0×4) |
PCケース | DeskMeet X600付属 |
電源ユニット | DeskMeet X600付属 |
CPUフルロード時も安心の80度台で推移
まずはCPUがフルロードされる「CINEBENCH R23」を10分間実行した際のCPUクロック(Core 0 Clock (perf #3) [MHz])と、CPU温度(CPU (Tctl/Tdie) [°C])の推移をみていこう。
付属のWraith Stealthでは、CPU温度がリミットの90度に達してしまうが、IS-55 BLACKとAXP90-53 Fullでは80度台を維持している。IS-55 BLACKは電源ユニットのファン部に密着してしまうが、最高でも81.2度と、AXP90-53 Fullからも約6度もダウンしている。
動作クロックはIS-55 BLACKが最高4800MHzだったところ、AXP90-53 Fullは5050MHzと伸びており、テスト実行中の「CPU Package Power [W]」もIS-55 BLACKが71.276Wだったところ80.296Wになっていた。
続けて、iGPUに負荷をかける「3DMark Night Raid Stress Test」を実行した際の CPU温度と、GPU温度(GPU Temperature [°C])をチェックしていこう。
Wraith StealthからCPU、GPUともにテスト中の温度はダウンし、両CPUクーラーはCPU温度が最高60度台前後、GPU温度が最高80度前後という不安のない温度で推移している。
DeskMeet X600自作におすすめ
ID-COOLING IS-55-BLACKは、電源ユニットと密着してしまうため、使用は自己責任の側面が強くなってしまうが、冷却性能に不足なしで、導入コストも4900円前後と良好と言えるだろう。
そして、もうひとつのThermalright AXP-90 X53 Fullも、冷却性能、コスト面ともに不足なしだ。とは言え、マザーボード裏面からの取り付けや、固定ナットの締め込み加減と、初心者には若干ハードルが高いだろう。
それぞれマイナス点はあるが、DeskMeet X600自作に、おすすめできるロープロファイルCPUクーラーではあるので、選択肢に入れておこう。
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