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eスポーツ大会で採用される24インチクラスの新モデル

180Hzで3万円切りの即買いモデル、スピーカー内蔵のゲーミングディスプレー「G255PF E2」レビュー

2024年04月20日 11時00分更新

文● 飯島範久 編集●ASCII
提供: エムエスアイコンピュータージャパン

 そして、MSIディスプレー初のスピーカーを搭載、背面の両サイドに設置されており、別途スピーカーを接続する必要がなくなる。音という要素はゲームをプレイする上で重要なファクターなので、ヘッドホンを装着する人が多いと思うが、ゲーム以外でも常にヘッドホンを着けるという煩わしさから開放される。

意外にもMSI初のスピーカー搭載。背面の左右にスピーカー用のスリットがある

ボリューム調整は、ナビキーに割り当てられている

 インターフェースは、HDMI 2.0b ×2、DisplayPort 1.2a×1、ヘッドホン出力×1とシンプルだが、電源が内蔵のため別途ACアダプターを接続する必要がないのはポイントが高い。意外とACアダプターは邪魔になるので、スッキリと設置できる。

インターフェースはHDMI 2.0b ×2、DisplayPort 1.2a×1、ヘッドホン出力×1。電源内蔵のためコンセント周りもスッキリできる

 ディスプレーパネルは、RAPID IPSを採用。FHD(1920×1080)の解像度で180Hz駆動、応答速度は1ms(GTG)とIPSパネルの発色の良さと高速応答を両立させている。色域はsRGBカバー率93%、DCI-P3カバー率78%、最大表示色は約1677万色で、輝度は300nit、コントラスト比は1000:1となっている。

 ゲーミング機能としては、画面のカクつきを低減する「Adaptive-Sync」に対応し、暗部の視認性を高める「ナイトビジョン」機能を搭載。AIによる映像に合わせた最適な明るさにしてくれるので、暗闇で敵を見つけやすくしてくれる。

OSD画面で各種の設定ができる。ナイトビジョン機能は「AI」がおすすめ

 また、チラつきを抑えるアンチフリッカー機能やブルーライトをカットする機能を搭載。いずれも、第三者認証機関の「TUV Rheinland」認証を取っており、目の疲れを軽減する。

 OSDの操作はスティックタイプのナビキーを採用。さらに、電源ボタンも兼ねており、ボタン操作はすべてナビキーに集約されている。

ナビキーによりOSDの操作は非常に快適。今回、電源ボタンも兼ねている

残像感なく画面全体を把握できるサイズ感がいい

 実際に設置してプレイしてみた。サイズが約558(W)×228(D)×382(H)mmなので、80cm幅のデスクなら余裕で設置可能。調整機能も付いているので、設置する際の柔軟性は高い。なんといっても電源もスピーカーも内蔵なので、デスク上もコンセント周りもスッキリできるメリットは大きい。

 24.5インチというサイズは、27インチ以上のディスプレーを見なれていると小さく感じるが、視線を大きく変える必要なく画面全体を把握できるので、逆にプレイしやすく感じる。eスポーツ大会やプロゲーマーが好んで使っているというのもうなずける。

 リフレッシュレートは180Hzなので、FPSゲームをプレイするにも十分だろう。「Blur Busters」のサイトでチェックしてみたが、残像感はほとんど感じることなく、くっきりと見える。PS5といった家庭用ゲーム機でもこの応答速度の速さが活かされるはずだ。

「Blur Busters」の「Ghosting Test」。肉眼ではほぼ残像感はない

 解像度がFHDなので、それほどパワフルなマシンでなくてもゲームを楽しめるため、PCゲームを始めるためのマシンと同時購入する人にも懐に優しい。ゲーム以外の用途としては作業領域的には狭いものの、ピボットによる縦画面に対応しているのでセカンドディスプレーとしてネット閲覧などに便利だ。

入門からベテランまで幅広いユーザーにおすすめ

 G255PF E2は、量販店などの店頭でのみ販売のため、実際に自分の目で確認して購入できる。実売価格は冒頭でも述べたが、高速応答と豊富な調整機能を備えていて2万9480円と非常にお手頃価格となっている。

 PCゲームをこれから始めたい入門者はもちろん、プロを目指しているゲーマーも、この24.5インチというサイズで高速応答なモデルは、買いと言えよう。ゲーミングディスプレーの購入を考えている人は、ぜひ店頭へ足を運んでサイズ感や残像感のなさを体験してほしい。

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