アトラスがヴァニラウェアと組んで開発し、2024年3月8日に発売した新作シミュレーションRPG『ユニコーンオーバーロード』。本作では、亡国の王子として解放軍を指揮し、悪の帝国から世界を取り戻していく英雄譚が描かれる。
対応プラットフォームはNintendo Switch/PlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|Sで、価格はパッケージ版/ダウンロード版ともに8778円となる。
今回はアトラスよりソフトの提供を受けたPS5版のプレイレビューをお届けしよう。クリア後レビューということで、やや踏み込んだ内容にも触れていく。ネタバレが気になる人はご注意を。
【目次】
・トロコンまで約55時間! 堪能しました
・探索が面白い! まだ見ぬ宝はどこじゃー
・奥深いバトルシステムだが脳筋プレイも可能
・これがヴァニラ飯!親密度を上げて見られる膨大な会話数よ
・【まとめ】派手さはないが堅実、王道のSRPGで遊びやすさは◎
トロコンまで約55時間! 堪能しました
筆者は昔から物語に触れるのが好きだった。その原点とも言えるのが「ロードス島戦記」という作品で、それ以来エルフやドワーフなどが登場するファンタジー世界の戦記物、冒険譚、英雄譚などを読むのは、非常にワクワクするようになったものだ。
本作『ユニコーンオーバーロード』もファンタジー世界が舞台となっており、人間だけでなく多彩な種族が登場する。物語自体もシンプルでわかりやすい英雄譚となっていて、思わず「こういうのでいいんだよ」と言いたくなるような、良い意味で“郷愁を感じる作品”であったと、まずは評価したい。
主なストーリーは、亡国の王子アレインが解放軍という組織を立ち上げ、帝国の圧政に苦しむ人々を各地を巡って“解放”していくというもの。
帝国は各地の有力な人物を怪しげな術で洗脳し、味方につけることで勢力を拡大していたのだが、アレインだけは王家に伝わる“一角獣の指輪”の力でその洗脳を解くことができる。主人公だけの特別な力という部分がまた王道で良い。
ストーリークリアまではおよそ50時間ほど。残っていたトロフィーのコンプリートに数時間かけ、約55時間でトロフィーコンプリートとなった。非常に満足度の高い作品であったと思う。
では、『ユニコーンオーバーロード』はどこが面白かったのか、ここからはゲームの中身について触れていこう。
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