週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

【実機レビュー】M3搭載でMacBook Airはどれだけ進化したのか?(西田宗千佳)

M1搭載のMacBook Proでは、外部ディスプレイは1台しか使えない

「2つの外部ディスプレイ」対応も重要な変化

 そしてもう1つ、M3版を選ぶ理由として出てきたのが「外部ディスプレイとの接続」だ。

 従来、M1版・M2版のMacBook Airでは、外部ディスプレイが「1台」しかつなげられなかった。本体+1で2台ということだったわけだが、その点を不満に感じる人は意外と多かった。

 それに対しM3版のMacBook Airでは、「本体を閉じた状態では最大2台」に変わる。

 「外付け2台なら、内蔵+外付けで合計2台と、大きく変わらないじゃないか」と考えることもできるが、大型のディスプレイを2台つけて、外付けのキーボードなとを併用して作業をしたい人にとっては、大きな変化と言える。従来そうした使い方は、M1 ProやM3 Proなどの「Pro以上」のプロセッサーを搭載した製品でないとできなかったのだ。

M3搭載のMacBook Airは、本体を閉じれば2台の4Kディスプレイにも同時表示可能

本体を開くと、M3搭載版の外部表示は1つ

M1でも本体を開いた時の外部表示は1つ

 この点はやはり進化であり、外部出力を目的にMacBook Proを選んでいた人にとっては重要な変化だ。

 実は「M3版MacBook Pro」ではこれまで、M1版やM2版と同じく「外付け1+内蔵1」だった。だがM3版MacBook Airの発売に合わせ、「外付け2」が可能なよう、後日ソフトウエアアップデートが実施されるという。

 この辺も含め、どれを選ぶかを考えてみてほしい。

 

筆者紹介――西田 宗千佳
 1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。取材・解説記事を中心に、主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿する他、書籍も多数執筆。テレビ番組の監修なども手がける。主な著書に「生成AIの核心:「新しい知」といかに向き合うか」(NHK出版)、「メタバース×ビジネス革命 物質と時間から解放された世界での生存戦略」(SBクリエイティブ)、「ネットフリックスの時代」(講談社)、「ソニー復興の劇薬」(KADOKAWA)などがある。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事