中学受験がカギになっている可能性あり?
意外!? 子どものスマホ所有開始年齢が10.6歳で下げ止まり
子どものスマホ所有開始年齢は12歳が最多
2年前、8歳でキッズケータイ、10歳でスマホが子どもの新常識という話をしたが、最新のスマホ所有開始年齢はどうなっているのだろうか。NTTドコモ モバイル社会研究所の「2023年親と子の調査」(2023年11月)を見てみよう。
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小中学生でスマホを持たせている親に“いつから持たせているか?”を調査したところ、10.6歳だった。この数字は2021年から3年連続で変わっておらず、下げ止まったと思われる。
男女別のスマホ所有開始年齢を見ると、男女ともに中学生になるタイミングの12歳が最多だった。次に多いのが女子は11歳だが男子は13歳と、若干女子のほうが所有開始年齢は低くなっている。つまり、小学校の中学年くらいで塾に行き始める際、あるいは小学校卒業・中学進学時期に合わせて持たせるのが一般的というわけだ。
2024年の中学受験率は22.7%と過去最多となっている。中高学年で塾に行く子どもが多いこと、地元公立中ではない中学に進学する子どもも多いことなども影響しているだろう。
幼い時期はキッズケータイやGPS端末
これより幼い時期は、スマホではなく、キッズケータイやGPS端末などを持たせる家庭が多い。子どもの居場所が確認できる一方、保護者としか連絡が取れないものがほとんどで、心配につながる余計な機能も付いていないためだろう。
幼い頃は、端末を管理したり、大切に扱うことも難しいものだ。しかしこのような端末は、丈夫で防塵防水機能に優れるなど、子どもが多少乱暴に扱っても壊れる危険性が少ないことも選ばれる理由だろう。
子どもが自ら端末を管理可能かつ、主体的に利用したいと思い始め、必要性も生じる年齢が12歳前後であり、これは多くの家庭で持たせ始める年齢でもある。子どもにスマホを持たせることを検討する際に、参考にしていただければ幸いだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、成蹊大学客員教授。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、監修、講演などを 手がける。SNSや情報リテラシー教育に詳しい。『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎)、『Twitter広告運用ガイド』(翔泳社)、『できるゼロからはじめるLINE超入門』(インプレス)など著作多数。テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などメディア出演も多い。公式サイトはhttp://akiakatsuki.com/、Twitterアカウントは@akiakatsuki
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