Galaxy S24は小型のボディーに高性能チップセットとAI機能を搭載したハイスペックなスマートフォンだ。海外ではすでに各国で販売が始まっている。今回は上位モデルのGalaxy 24 Ultraとの比較をしつつ、グローバルモデルをレビューした。
◆Snapdragon 8 Gen 3搭載のハイスペックモデル
Galaxy S24は1月17日にサムスン電子が発表したGalaxy S24シリーズ3機種の中で、最もサイズが小さいモデル。手のひらの小さい女性でもラクに持てる大きさながら、チップセットにはSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを搭載しており、本体のパフォーマンスは非常に高い。
ディスプレーは6.2型(2340×1080ドット)、画面輝度は2600nitで、Galaxy S23の6.1型、1750nitよりサイズが大きくなり明るくなった。なお、フロントカメラは1200万画素である。カメラはメインの広角が5000万画素、超広角が1200万画素、3倍望遠が1000万画素という構成だ。
ディスプレーはフラットタイプで、側面フレームはエッジを立てたデザインとなっており、最近のスマートフォンによくあるデザインだ。本体サイズは約70.6×147×7.6mmで、167gと軽量だ。Galaxy S23の約70.9×146.3×7.6mm、168gと比べると全長が若干伸びたが横幅は狭くなった。さらに重量も1g減となっている。
ちなみにiPhone 15は約71.6×147.6×7.8mm、重さ171gなので、Galaxy S24のほうがわずかに小型で軽量だ。なお、バッテリーサイズは4000mAhでGalaxy S23の3900mAhより100mAh増量された。
本体のインターフェースは右側面に電源とボリュームボタン、本体下部にnanoSIMトレイ、USB Type-C端子を備える。デザインはGalaxy Sシリーズ共通のオーソドックスなものとなっている。本体カラーはAmber Yellow、Cobalt Violet、Marbel Gray、Onyx Blackの4色。一部の国ではオンライン販売限定カラーとしてJade Green、Sandstone Orange、Spphire Blueの3色を合わせた7色展開となっている。
6.2型のディスプレーは片手で操作中も四隅に指先が届くため、ポケットから取り出してすぐに目的のアプリを使いやすい。新機能の通訳機能も片手操作で使えるのだ。167gの重量も、持っていることを感じさせないくらい軽量であり、長時間の利用も苦にならない。
OSはAndroid 14でサムスン独自のOne UI 6を搭載している。サムスン端末用のファイルシェア機能「クイック共有(Quick Share)」が、今後Androidの「ニアバイシェア」に置き換えられることも発表された。One UIはクセが少なく、Androidメーカー各社のUIの中では使いやすい部類に入るのではないだろうか。前述した「通訳」機能はクイック設定を開くと標準で起動できる。
ベンチマークはGeekbenchのスコアでシングルコア2110、マルチコア6545と十分高い。
◆Galaxy S24 Ultraとのサイズや使い勝手の比較
Galaxy S24シリーズは、今回紹介するGalaxy S24、Galaxy S24+、Galaxy S24 Ultraの3機種が発表された。2024年1月末からグローバル市場で販売中だが、日本では例年通りなら春先に投入されると見られている。日本ではここ数年「+」モデルの投入がないため、おそらくGalaxy S24とGalaxy S24 Ultraの2機種が発売になると予想される。
Galaxy S24とGalaxy S24 Ultraは本体サイズも大きく異なり、またGalaxy S24 UltraはSペンを内蔵しており、スタイラスでの文字入力なども可能だ。そのため両者は同じシリーズのモデルではあるものの、使い勝手やターゲットユーザーは大きく異なる。
とはいえ、どちらもSnapdragon 8 Gen 3 for Galaxyを搭載した高性能モデルだ。今回のGalaxy S24シリーズの目玉であるAI機能は、Galaxy S24、Galaxy S24 Ultraどちらも同等の機能が利用できる。
両者のサイズ以外の大きな差は本体フレームで、Galaxy S24 Ultraがチタンを採用しているのに対し、Galaxy S24は従来通りのアルミフレームとなっている。そのため本体を握ったときの質感も異なっている。
本体サイズの違いも大きいが、Galaxy S24 Ultraの232gに対してGalaxy S24は約3割も軽い167gだ。そのため片手操作がしやすく、またカメラを片手持ちして長時間の動画撮影も苦にならない。「小型軽量なのに高パフォーマンス」これがGalaxy S24の一番の特徴なのだ。
一方、Galaxy S24 Ultraは標準カメラが2億画素だ。また、5000万画素の5倍望遠カメラも搭載し、最大でデジタル100倍にも対応。100倍はさすがにやや画質が劣化するが、デジタル30倍程度までなら十分使える写真が撮れる。さらにSペンを内蔵していることから、画像編集時も細かい作業ができ、手書きでメモも取りやすい。
Galaxy S24 Ultraは「ビジネスにもクリエイティブにも使えるモンスターマシン」であり、ゲームも含めたヘビーユーザーには現在販売されているAndroidスマートフォンの中でも最も適した1台と言えるだろう。
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