週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

聞くだけで認知症に効果があるかも!?

脳にいい影響があるらしい技術「ガンマ波サウンド」の秘密を専門家に聞いた

2024年02月16日 18時00分更新

金町駅前脳神経内科の院長 内野勝行氏

最近話題の「ガンマ波サウンド」とは?

 「ガンマ波サウンド」や「40Hzガンマ波サウンド」「40Hzの変調音」という言葉を聞いたことがあるだろうか? 

 マサチューセツ工科大学の研究では、40Hz周期の断続音(1秒間に40回オン・オフを繰り返す音)を認知症のマウスに聞かせることで、脳のアミロイドβ(※)の減少が見られたとして、注目を集めているのだ。

(※)脳のアミロイドβとは、アルツハイマー型認知症の原因とされている物質で、脳内にアミロイドβが溜まることで、認知機能が低下すると考えられている。

 そして、シオノギヘルスケアとピクシーダストテクノロジーズでは、入力した音に特殊な加工を加えて、この40Hzガンマ波サウンドを出力するスピーカー「kikippa」を開発。工事や複雑な設定なしに、手軽に40Hzガンマ波サウンドを聞けるデバイスとして、公式サイトや各種通販サイトなどを通じて販売している。

 ……と聞くと「そんなすごい技術があるのか!?」と素直に思ってしまいそうになるところだが、「音を聞くだけで認知症ケアに効果があるかも?」というのは、にわかには信じがたい。本当なのか? そもそもどんなメカニズムなのか? 待合室にkikippaを設置している脳神経内科が都内にあるというので、ガンマ波サウンドの基礎知識や、設置の感想を聞きにいってみた。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう