第75回
これは集中しても1ヵ月は遊べそうなボリューム感!
序盤の金策はスジモンが便利!『龍が如く8』物語、バトル、やり込みすべてが楽しい傑作RPG【Steamゲームレビュー】
セガより2024年1月26日に発売された「龍が如く」シリーズ最新作『龍が如く8』。本作は、2020年発売の『龍が如く7 光と闇の行方』(以下、龍が如く7)、および2023年発売の『龍が如く7外伝 名を消した男』(以下、龍が如く7外伝)から数年後の物語を描くドラマティックRPGだ。
対応プラットフォームはPlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Xbox Game Pass/PC(Windows/Steam)で、スタンダード・エディションの価格は9680円。
今回はセガよりコードの提供を受けたPC(Steam)版のプレイレビューをお届けする。以下の流れで紹介していくので、参考にしてほしい。
1.冒頭のストーリー、ハワイや進化したバトルを紹介
2.スジモンバトル、金策にも使えるその魅力
3.ドンドコ島は始めたら本編へ戻れない「沼」
幸せの絶頂期から不幸のどん底へ
本作の物語は、『龍が如く7』でも主人公を務めた元極道の漢「春日一番」が主体となって始まる。横浜・伊勢佐木異人町のハローワークに就職し、イカついお兄さん(元極道)相手の恫喝にも動じず丁寧に対応する様は、職場に1人は欲しい用心棒的な頼もしさを感じた。
『龍が如く7』での活躍から周囲からの覚えもめでたく、街の人からは「ハマの英雄」と呼び慕われている様子がなんともほほえましい。
どこへ行っても笑顔で声をかけられ、その辺を歩く会社員や女子高生、子どもから老人にホームレスなど、まさに老若男女を問わない人気者。プレイしていても楽しい気分になっちゃうね!
しかし彼の幸せは長く続かなかった。想い人に告白したものの玉砕したうえに相手は音信不通となり、さらに外部のとある動画で炎上して周囲からの評価が辛辣になってしまう。
その影響でハローワークはクビになり(ちなみに正社員ではなく契約社員だった)、かつての仲間たちも芋づる式に職を失うという事態になってしまった。
その後、なんやかんやあって生き別れの母親に会うため、ハワイへ渡航することに。ここまでのプレイ時間はすでに5時間を超える大ボリューム。
ハワイの街がすっごい広く感じる!
ハワイに降り立った一番がどんな理不尽な目にあったのかは、ゲームをプレイして確かめてほしい。少なくとも、一番に非は無かった。『龍が如く7外伝』で主人公を務めた桐生一馬とも合流し、ようやく足場ができた感じで、ハワイでの活動を開始する。
ハワイの新マップはとても広大だった。土地勘のない場所は余計にそう感じるというが、大半が黒塗りされており、行ったことのない場所を探索するワクワク感を存分に楽しめる。
マップ上でピンを挿して道順を示す機能は健在でわかりやすいし、新たな乗り物「OKAサーファー」もなかなかのスピード感があって◎。街を走るトロリー(バス)は無料で乗れるし、ファストトラベル的な役割のタクシーは1回4ドル(※)で使える。移動手段は多く用意されているので安心してほしい。
※作中では、1ドル=100円で換算
バトルはテンポよく戦略性も増す「進化」を遂げた!
本作のバトルは『龍が如く7』から導入されたコマンド式の戦闘スタイルを採用。ターン制で敵味方で素早さが速い順に行動する形だ。
前作からの進化ポイントとして、攻撃時にある程度移動できること、敵との距離感や立ち位置による攻撃の変化、および周囲の物を利用した攻撃のわかりやすさが挙げられる。
また、格下相手の戦闘はボタン1つであっという間に終わる「クイックバトル」で片付けられるので、全体的にテンポの良さは増していると感じた。もちろん、敵と戦いたくない場合はある程度の距離を保って走り抜けることも可能だ。
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