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これは集中しても1ヵ月は遊べそうなボリューム感!

序盤の金策はスジモンが便利!『龍が如く8』物語、バトル、やり込みすべてが楽しい傑作RPG【Steamゲームレビュー】

2024年01月29日 11時00分更新

スジモンバトル後の記念写真が、勝利の喜びを分かち合う仲良し感あって好き

 セガより2024年1月26日に発売された「龍が如く」シリーズ最新作『龍が如く8』。本作は、2020年発売の『龍が如く7 光と闇の行方』(以下、龍が如く7)、および2023年発売の『龍が如く7外伝 名を消した男』(以下、龍が如く7外伝)から数年後の物語を描くドラマティックRPGだ。

 対応プラットフォームはPlayStation 5/PlayStation 4/Xbox Series X|S/Xbox One/Xbox Game Pass/PC(Windows/Steam)で、スタンダード・エディションの価格は9680円。

 今回はセガよりコードの提供を受けたPC(Steam)版のプレイレビューをお届けする。以下の流れで紹介していくので、参考にしてほしい。

1.冒頭のストーリー、ハワイや進化したバトルを紹介
2.スジモンバトル、金策にも使えるその魅力
3.ドンドコ島は始めたら本編へ戻れない「沼」

幸せの絶頂期から不幸のどん底へ

 本作の物語は、『龍が如く7』でも主人公を務めた元極道の漢「春日一番」が主体となって始まる。横浜・伊勢佐木異人町のハローワークに就職し、イカついお兄さん(元極道)相手の恫喝にも動じず丁寧に対応する様は、職場に1人は欲しい用心棒的な頼もしさを感じた。

ゲーム冒頭、ハローワーク職員として働く春日一番

 『龍が如く7』での活躍から周囲からの覚えもめでたく、街の人からは「ハマの英雄」と呼び慕われている様子がなんともほほえましい。

 どこへ行っても笑顔で声をかけられ、その辺を歩く会社員や女子高生、子どもから老人にホームレスなど、まさに老若男女を問わない人気者。プレイしていても楽しい気分になっちゃうね!

本作では周囲に挨拶をする「エモート」機能が追加。街を歩く人々に使うとお辞儀をしてくれるなど、なにかしらの反応を返してくれる

なお、『龍が如く7』で一番が社長を務めて立て直した和菓子会社「一番製菓」は、仲間の鎌滝えりが2代目社長となり、グローバル企業を目指して世界を飛び回っているとのこと

 しかし彼の幸せは長く続かなかった。想い人に告白したものの玉砕したうえに相手は音信不通となり、さらに外部のとある動画で炎上して周囲からの評価が辛辣になってしまう。

 その影響でハローワークはクビになり(ちなみに正社員ではなく契約社員だった)、かつての仲間たちも芋づる式に職を失うという事態になってしまった。

幸せの絶頂期を迎えた春日一番

再びすべてを失った春日一番

でも、彼には仲間がいてくれた。友は人生の宝だ

 その後、なんやかんやあって生き別れの母親に会うため、ハワイへ渡航することに。ここまでのプレイ時間はすでに5時間を超える大ボリューム。

ハワイの街がすっごい広く感じる!

 ハワイに降り立った一番がどんな理不尽な目にあったのかは、ゲームをプレイして確かめてほしい。少なくとも、一番に非は無かった。『龍が如く7外伝』で主人公を務めた桐生一馬とも合流し、ようやく足場ができた感じで、ハワイでの活動を開始する。

『龍が如く7外伝』で遊べた体験版では、一番と合流するまでの物語冒頭が桐生視点で描かれる。それは本作では見られないものなので、ぜひあわせてチェックしてほしい

 ハワイの新マップはとても広大だった。土地勘のない場所は余計にそう感じるというが、大半が黒塗りされており、行ったことのない場所を探索するワクワク感を存分に楽しめる。

 マップ上でピンを挿して道順を示す機能は健在でわかりやすいし、新たな乗り物「OKAサーファー」もなかなかのスピード感があって◎。街を走るトロリー(バス)は無料で乗れるし、ファストトラベル的な役割のタクシーは1回4ドル(※)で使える。移動手段は多く用意されているので安心してほしい。
※作中では、1ドル=100円で換算

マップ上のタクシー乗り場を指定して、そのままファストトラベルも可能に。ただし、その場合は1回10ドルかかる

序盤の拠点となるリボルバー。異人町のサバイバーと同じ雰囲気があり、2階には無料の回復スポットもある

前述のエモートで街の人と挨拶を交わすとフレンドになれる機能「アロハリンクス」。頭上のマーク+ゲージが目印で、その総数は計200人にのぼり「友だち100人できるかな」どころではない!?

各所で起きるサブストーリーも個性的でおもしろい! マッチングアプリのシナリオでは、一番が完全に占い師のカモにされかけてて笑った

マッチングアプリは時間内にコマンド入力をする形式のミニゲーム。コントローラーのボタン配置になじみが無いと非常に難しいので、慣れたものを使おう

バトルはテンポよく戦略性も増す「進化」を遂げた!

 本作のバトルは『龍が如く7』から導入されたコマンド式の戦闘スタイルを採用。ターン制で敵味方で素早さが速い順に行動する形だ。

 前作からの進化ポイントとして、攻撃時にある程度移動できること、敵との距離感や立ち位置による攻撃の変化、および周囲の物を利用した攻撃のわかりやすさが挙げられる。

攻撃時の移動はその場から一定のサークル内を動ける感じ。ターン制とは言え敵は常に立ち位置を変えてくるので、ベストな距離感を見極めて攻撃する必要がある

敵に接近して攻撃すると「近接ボーナス」が発動。通常攻撃の威力が上がる

通常攻撃時に周囲の物を利用する「ピックアップ攻撃」が可能な際は専用のアイコンが出るようになり、非常にわかりやすくなった

敵を吹っ飛ばす矢印が可視化されたことで、敵を複数巻き込んだ攻撃や、味方との連携攻撃がしやすくなった(あくまで目安だが)

 また、格下相手の戦闘はボタン1つであっという間に終わる「クイックバトル」で片付けられるので、全体的にテンポの良さは増していると感じた。もちろん、敵と戦いたくない場合はある程度の距離を保って走り抜けることも可能だ。

敵の攻撃に合わせてボタンを押す「ジャストガード」でダメージを大幅軽減可能。ジャストアクションは、オプションでオフにもできる

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