iOSの「ミュージック」(Apple Music)アプリの新機能として、iOS 17.3から「みんなでプレイリスト」を作る機能が追加された。これは、ユーザーが共同でひとつのプレイリスト(共同作業のプレイリスト)を編集できるものだ。複数のユーザーの間で、プレイリストへの曲の追加、削除、順序変更などといった編集ができる機能である。
もともと2023年後半にリリースされる予定だったが、延期されていた。ちなみに、この共同作業のプレイリスト機能は、まだ「クラシック」アプリには実装されていない。
プレイリスト作成にほかのユーザーを招待できる
簡単に使い方を説明する。共同作業のプレイリスト機能を使うためには、まずiOSを17.3にアップグレードする必要がある。
ミュージックアプリを立ち上げたら、新規にプレイリストを作成するか、または既存のプレイリストを選択する。共同作業のプレイリストはすでに存在しているプレイリストも対象にできる。ここまでは従来のプレイリスト作成と変わらない。
次にそのプレイリストを開いて、その右上にある人の形のアイコンを押す。そうすると共同作業のプレイリストの設定画面が表示される。ここでは作成に参加できるユーザーの設定や自分のプロフィールの編集ができる。プレイリストに表示する自分の写真と表示名はここで変更することができる。
また、「共同作業者を承認」をオンにすると、参加希望者を確認し、手作業で承認していくことになる。オフにすると、希望者は自動的に参加ができる。準備ができたら、「共同作業を開始」を押すとみんなでプレイリストを作れるようになる。
この共同作業のプレイリストが有効化された状態で、先ほどの人の形のアイコンを押すと、設定画面が再度表示される。今度は「参加依頼リンク」ボタンとQRコードボタンが表示される。この参加依頼リンクボタンを押すと、7日間有効の参加依頼リンクを作成できる。このリンクをメール送付したり、Xにポストすることで参加を依頼できる。
なお、この参加依頼リンクを再作成すると前のリンクは無効化されるようだ。つまり、間違えてポストした時はリンクを再作成するか、共同作業のプレイリストを公開停止にすればいい。注意すべき点は、リンクを再作成するには「参加依頼リンク」ボタンを押し直すのではなく、その下に書かれている注意書きの赤文字部分をクリックすることだ。そうしないと、何回も同じリンクが作成される。つまり、メールとSNSの両方にリンクを送る際には、赤文字ではなく、参加依頼リンクのほうを押せば、同じリンクを取り出せる。
推し活の一貫にも、パーティの余興にもなる
共同作業のプレイリストには、その曲に「いいね」など、絵文字のリアクションをすることができる。QRコードの作成も可能なので、対面で会う場合はこちらの方が簡単かもしれない。
学校で友人同士で集まりながら、QRコードを見せて、好きなアイドルや声優の推し曲を追加するとか、今夜のパーティーや飲み会に向けて、参加者がSNSで一人ずつ曲を追加するような使い方が面白いと思う。飲み会で曲を再生しながら「これ、誰が選んだ曲だよ??」などと盛り上がれることだろう。
Apple Musicはプランによって、再生できる曲数に制限が出ないサービスなので、プレイリストにあるけれど「この曲は私は再生できない」といった、ちょっと悲しい思いをせずにすむ。
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