真冬の猛吹雪よりもヒヤッとした体験教えて!
ASCII.jpのYouTubeチャンネル特番からスピンアウトした「思わずヒヤッと/ホッとした、ネットにまつわる怖い話」を紹介する連載第33回。
今回は「ペアレントコントロールなしでヒヤリ」をお届けします。
ペアレンタルコントロールされていない【親戚の子】スマホにヒヤリ
年末年始は実家に親戚一同が集まりました。小さい甥や姪はスマホに夢中でロクに返事もしないものの、私だって小学生時代は3DSに夢中だったので仕方ないと放っておいたのですが、夕飯を食べて風呂に入りそれなりの時間となって布団に入っても、まだスマホでTikTokなんかを見ていることに気づいてビックリ。
『この子たちのスマホ、ペアレンタルコントロール効いてないの!?』と慌てて尋ねてみると「親のお下がりを使ってる」とのこと。甥も姪もゲームはせず、動画鑑賞のみなのでトラブルは起こっていないようですが……。ちょっと怖くなりました。
今回のヒヤリ案件は、子どもたちがスマホを使うにあたって今や必須とも言える「ペアレントコントロール」が使われていないのを目の当たりして驚いた……というお話です。投稿者さんにとって、まだまだ幼い自分の甥御さん、姪御さんがペアレンタルコントロールなしで、深夜までスマホを使っている状況はヒヤリとするほど衝撃だったのでしょう。
もはや言うまでもなく、小中学生がスマホを利用する機会は増えています。生まれたときからスマホが存在していて、物心ついたときには親が日々スマホを操作している姿を見ていれば、自分が使いたくなるのも自然な流れです。
はじめは親が使っているスマホを借りて遊んでいたものの、今回投稿者さんが目にしたように親の機種変更をきっかけに親のお古を与えられるケースも少なくありません。YouTubeやTikTokで動画を観たり、ゲームをプレイしたりと、多くの子どもたちがスマホを利用しています。場合によってはそれは深夜に及ぶこともあります。
販売店などで子ども用のスマホを契約する際はフィルタリングサービスの導入が義務付けられていますが、お下がりを使うなら保護者が自主的に設定するしかありません。この点、無頓着な保護者も多いでしょう。
NTTドコモ モバイル社会研究所が小中学生とその保護者を対象とした調査「2022年親と子の調査」(2022年11月)によれば、小学生の約8割は21時までにネット利用を終えますが、中学生になると21時までにネット利用を終えるのは約2割までに減ってしまうとのこと。それどころか、24時以降までネットを利用する中学生が約2割もいるのだとか。
調査では、子どもたちがネットの利用を終える時間の平均を算出しています。すると、小学生は20時34分、中学生は22時25分という結果が得られたとのこと。これを2018年の結果と比較すると、小学生は17分、中学生は26分それぞれ遅くなっているのだそうです。当然この影響によって睡眠時間が削られることになり、学校生活に与える影響は小さくないことでしょう。
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