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ストーリーも没入感に一役買ってる!

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

2024年01月23日 11時00分更新

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

四季や時間、天候などの影響を受けながら街づくり。ゲームを進めると鋼鉄やセメントを使った高度な建造物も作れるように。画像は「石炭発電機」

 Core Engageが開発し、Daedalic EntertainmentよりPC(Steam)にて早期アクセス版が配信中のサバイバル・シティ・ビルダー『New Cycle(ニューサイクル)』。

 本作は、太陽フレアによって人類の文明が崩壊した「ポスト黙示録の世界」で、生き残った人々を導くリーダーとなって生存拠点を作っていく街づくりシミュレーションゲーム。2024年1月26日までは10%オフの3510円(通常価格3900円)で購入できる。

 今回は早期アクセス版のコード提供を受けたので、そのプレイレビューをお届けしよう。

 なお、筆者のPCスペックは以下の通りで、それほど高スペックというわけではないが快適にプレイできたことも添えておく。ほぼマウスだけでプレイ可能で、パッド操作には非対応だった。

【今回のプレイ環境】

OS:Windows 11(64bit)
プロセッサ:Core i7-8700(3.20GHz)
メモリー:16GB
グラフィック:GeForce GTX 1060 6GB
画面解像度:3840×2160ドット
※必須/推奨スペックについてはSteamページを参照

・『New Cycle』Steamページ(日本語対応あり)
https://store.steampowered.com/app/2198510/New_Cycle/
・『New Cycle』ローンチトレーラー
https://www.youtube.com/watch?v=Yiu-NS1rJAc
※日本語字幕に対応

気付けば数時間経過している資源管理ゲーム

 本作の基本的な流れは、以下の通り。この1~3をひとつの「サイクル」に見立てて、プレイヤーが導くコミュニティを大きくしていくのが主な目的となる。

1.施設を建てて木材や石材などの資源を採取
2.住人の環境を良くする(士気が上がる)
3.住人が一定数まで増えると作れるものが増える

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

「野外キャンプ」を建てて、範囲内にある木材と石材を採取する。作業員を多く割り当てるほど早く多く採取可能だ

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

住人はすべてが労働力。食料や水を潤沢に与えたり、住居を与えたりと環境を良くすることで子どもが生まれやすくなり、成長すれば人口が増えていく

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

サイクルは「○○時代」という呼び方もあり、新時代へ到達するたびに新しい技術が解放される

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

新技術は開発ツリーで研究すると使用可能に。費用として木材などの資源を求められることも

 何も無かった草原に建物を作り、少しずつコミュニティとして成長していくにつれて、段々と愛着がわいてくる。参考までに10年間のBefore→Afterをお見せしよう。

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

ゲーム開始時点の状況

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

10年後の筆者の村

 かなり建物が増えているのがわかると思う。これらすべてに役割があり、一つとして無駄な建物はない。「採取」「加工」「発電」「住居」「収納」さまざまな施設が機能して、プレイヤーの意志のもと発展を遂げていく。

 派手さこそ無いが、黙々と資源を管理して成長を眺めていくのは、箱庭系ゲームが好きな人ほどハマるだろう。筆者はドハマりして夢中でプレイし、気付けば朝の5時になっていた。

 音楽も弦楽器を弾くように緩やかなもので、プレイの邪魔をせず没頭できるような、集中力が増す「いつまでも聞いていられる」楽曲になっていて良かったと思う。ゲームを遊んでいないときにも、頭の中で脳内再生しているほどいい曲だ。

ストーリーやイベントも一部紹介

 前述の通り、本作は太陽フレアによって人類の文明が崩壊した、ポスト黙示録の世界。原始時代から積み上げていく文明発達SLGではなく、かつてあった知識を再開発し、文明を少しずつ取り戻していくストーリーが展開する。

 と言っても冒険活劇のようなドラマティックな展開はない。あるのはシビアな、時には冷酷さも必要な「選択」だけだ。

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

ときどき提示される選択肢イベントは、どちらにもメリットとデメリットが存在する。ここでは「取引権」を住人に認めるかどうかを問われ、認めると住人の士気が上がるが、労働力が下がって成果物が少し減る

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

「士気」は大事な要素で、減ると作業効率が下がるほかコミュニティ崩壊の危険もあるという。それを思えば労働力が少し下がるくらいは、許容すべきことなのだろう

 「黒船来航」を思わせるイベントが発生することも。こちらは、現在のコミュニティではどうあがいても対抗できない戦艦がやってきて、高圧的に物資の支援を求めてきたイベントだ。

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

こっちには火薬どころか武器らしい武器も無いんだぜ!

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

ずいぶん上から目線な物言いですなぁ。言いなりになって物資を提供するか、取引を拒否するか、売り言葉に買い言葉でケンカをするか。さぁどうする?

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】

筆者は熟考の末、圧力に屈して物資を提供することに。なぁにブツで皆の命が守られるなら安いもんさ。結果:住人の不満が爆発して作業効率が超低下

 さらに、空の向こうに不穏な光の帯が見えるイベントも発生。ここからコミュニティの運命は大きく動き出すことになる。

人類の夜明けはどっちだ!『New Cycle』資源管理が楽しい街づくりSLG【Steamゲームレビュー】
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あれはもしや……「太陽フレア」の再来か?

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