週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Xアイコン
  • RSSフィード

CES 2024のプライベート展示で披露

驚異的描写力。ドライバー技術「MEMS」はイヤホン市場を変えるかもしれない

2024年01月14日 11時00分更新

文● 貝塚/ASCII

xMEMSの「Cowell」と8.3mmのダイナミックドライバーを搭載する「XM1 IN Ear Monitor」

xMEMSがCES 2024でプライベート展示

 xMEMSは、米ラスベガスで現地時間の1月1日まで開催したテックイベントCES 2024で、オーディオドライバー技術「MEMS」を展示。技術説明と、MEMSスピーカーを搭載したイヤホンやヘッドホンの視聴会を行なった。

展示されたMEMSスピーカー。すでに「Cowell」などいくつかの製品は量産されており、市販製品に内蔵されている

 xMEMSは、2018年にアメリカシリコンバレーで設立した企業。今回展示したMEMSスピーカーはイヤホンやヘッドホンといった、ポータブルオーディオ向けのドライバーだ。概要について詳しくは、過去の記事でも説明しているので、あわせて参照してほしい。以下には、過去の記事から簡単な概要を引用して記載する。

 ・8インチのシリコンウエハーから切り出す一種のチップだ。原理的には圧電方式で、電圧をかけることでシリコンの一部が振動することで音を出す
・電圧をかける必要があるので、昇圧回路(アンプ)が必要になる。ただし、とても小型なので、完全ワイヤレスイヤフォンであっても昇圧回路を内蔵することに問題はない
・再生帯域はかなり広い
・インパルス応答(入力と出力の誤差)に優れていて、リンギング(振動の乱れ)が少ない

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事