メディアデイの会場に向かいながら、お祭り感溢れる街の模様をレポート
世界最大級テック展示会「CES 2024」開幕! 開催地ラスベガスはこんなところ
ラスベガスの街全体を使った巨大なイベント
CES 2024の開催前日と前々日は、メディアデイとして、メディア関係者や出展者向けに新製品を事前公開する機会が設けられている。
ここからは、メディアデイ初日の「Unveilイベント」へ向かいながら、開催地であるラスベガスの模様を紹介する。
ラスベガスは砂漠や山岳地帯に囲まれた四角い形状の街で、どこまでをラスベガスとするかの基準によっても変化するが、おおむねの面積は352平方キロメートルくらい。飛行機で降りていくと、広大な自然の中に、突然光り輝く街が現れる様子がよくわかる。
街には無数のホテルやショッピングモールが立ち並んでいるが、どれもサイズがアメリカ規模で、近くに見えているはずの建物に、歩いても歩いてもなかなか辿り着かない。多くの人は、各ホテルから出ているシャトルバスや、主要ポイントをつなぐモノレール、Uberなどの配車サービス、タクシーなどを利用して移動している。
初日の今日は時間に余裕があったので、ラスベガスの空気を感じながら、会場のホテル「Mandalay Bay」まで歩いてみることにした。滞在しているホテルはラスベガスの最北端に近い場所で、Mandalay Bayは最南端に近い場所なので、長い距離を歩いて、ラスベガスを縦断することになる。
滞在場所から20分程度歩いたところに、メイン会場のひとつである「Las Vegas Convention Center」があった。Las Vegas Convention Centerは、日本で例えれば、幕張メッセや東京ビッグサイト、インテックス大阪のような、大規模な展示ホールである。ここの会場には、主に業界の大手企業の展示が集まっている。
どんどん、南側に向かって歩いていく。何度も押しボタン式の信号を渡る。
ちょっとしたネタだが、この押しボタンは、調べたところSWARCO McCain, Inc.という企業が作っているようだ。カバーに「McCAIN TRAFFIC SUPPLY」という刻印が見られる。
が、ボタン部分と説明ボード部分の向きの都合で、“南北に対して横向き”のボタンは、カバーの「McCAIN TRAFFIC SUPPLY」の印字が逆さまになったまま装着されている。「機能や使い心地は変わらないから問題はないだろう」という、アメリカ的合理性を感じる。
メイン通りに向かい、チェックイン!
ここまでで1時間程度歩いた。ラスベガスのメイン通りである「Las Vegas Strip」に向かうために、西側に曲がる。最近、SNSなどで話題になっている球形アリーナ「Sphere」が見えた。パンデミック前、「CES 2020」に訪れたときは、まだ存在していなかった。巨大な球が街の至るところから見える様子は、「ラスベガスの新しい名所」という雰囲気だ。
Sphereの付近は、ラスベガスの中でも特にグレードの高いホテルが多く建っている街の中心部で、ルイ・ヴィトンやカルティエといった高級ブランドの入居するショッピングモールがある。
メディア用のバッジをピックアップするために、ホテル「The Palazzo/The Venetian」内へ。The PalazzoとThe Venetianは大きな敷地内に豪華なホテルが2つと、カジノ、ショッピングモール、飲食店が所在している複合的なリゾート。高級時計ブランドの「オーデマ ピゲ」などが入居している。この街には、カジノで豪遊し、オーデマ ピゲを気軽に購入する富豪もいるはずだ。
豪華なホテルの中を進んでいくと、CES参加者用のバッジのピックアップポイントがあった。ピックアップポイントはホテルや展示ホール、空港など、いくつかの場所に用意されていて、事前登録した氏名や企業名、顔写真がプリントされたバッジを受け取れる。
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