サンドペーパーは、表面をキレイに仕上げたいときの強い味方。目が粗いものなら、ガタガタになってしまった加工面の平滑や傷消し、切り口のバリやささくれの除去、ニスや塗装剥がし、鉄板の錆びの削り落としなどで活躍してくれます。また、目が細かいものを使えば、仕上げ前の下地作りも可能です。
家具などの広い面を手で磨き続けるのは大変……
多くの用途で便利に使えるサンドペーパーですが、基本的に手動で使うことになるのが難点。とくに家具など広い面を磨く場合は、偏らないよう全体を見ながら、何度も何度も磨いていく必要があります。
こんな作業を短時間でできるようにしてくれるのが、電動サンダー。サンドペーパーを固定したプレートを素早く振動させる工具で、軽く押し付けるだけで、面白いように磨いていけるのが特徴です。
そんな電動サンダーの中でも便利なのが、ACケーブルにジャマされることなく使えるバッテリー駆動の製品。そのひとつとなる、ボッシュのコードレスマルチサンダー「USAN 118H」(実売価格1万5500円前後)をお借りして実際に試してみました。
2種類のサンディングプレートが付いてくる!
基本的な使い方はシンプルで、メインスイッチをオンにして振動させ、磨きたい部分に当てるだけ。振動速度はストローク調整ダイヤルで変更でき、素早く荒く削りたい場合は早め、キレイに慎重に仕上げたい場合は遅めに設定するとよさそうです。
ストローク調整ダイヤルは1〜5まで数字がありますが、少し回すごとに速度が変化します。数えてみたところ、大体20段階ほどあるようでした。そこまで細かく調整することはないと思いますが、最適な速度にできるというのは便利です。
サンディングプレートは、アイロン型と長方形の2種類が標準で用意されており、用途に合わせて選べます。
長方形は表面積が広いため、テーブルや家具の側面など、広い範囲を磨くのに最適。面全体でまんべんなく磨けるため、凹凸をけずって平面にするのが得意です。
これに対してアイロン型は、先端が三角になっているため、狭い部分を磨くのに向いています。例えば箱の隅とか角の部分ですね。先端が奥まで届くため、磨き残しがありません。
サンディングプレートで使うサンドペーパーは、専用品。裏が起毛のようになっており、プレートのベルクロ(マジックテープ)で固定されます。つまり、バリバリと剥がしてペタッと貼れば、交換完了。強力に貼りつくので、振動で剥がれることもありません。
サンディングプレートは、本体下部の赤いSDSレバーを横に倒し、プレート先端に手をかけて引っ張ると外れます。
アイロン型は、前後2つの2ピース構成です。実はこれ、先端側だけ別売のアタッチメント「フラットフィンガーパット」や「曲面フィンガーパット」に交換可能で、さらに狭い部分を磨くことができます。
ちなみに、元の三角形のパットは向きがないので、先端のサンドペーパーが目詰まりしたらぐるっと回して装着することで、各先端が無駄なく使えます。もちろん、サンドペーパーを剥がして貼りなおしてもいいですが、回す方が簡単です。
(次ページ:削りカスを周囲に散らさない吸引機能付き)
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります