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【レビュー】M3シリーズ搭載「MacBook Pro」高性能から超々高性能まで実力をテスト

MacBook Pro 14インチのM3搭載機とM3 Max搭載機で、動画を編集した

動画編集などの作業の待ち時間を大きく短縮できる

 続いて、MacBook Pro 14インチ(M3 Max)の数値をご覧いただきたい。今、「十分だ」と言ったはずのM3チップに対して、CPUで約1.77倍、GPUで約3倍以上のパフォーマンスを叩き出している。これはもう14インチのコンパクトなノートパソコンとしては圧倒的な数値だ。

 具体的な比較として、Final Cut Proで動画編集をした。

 素材はiPhone 15 Pro Maxで撮影した10分間のApple ProRes 422 HQの画像。10分でも60GB以上あるという重い画像だ。これを、MacBook Pro 14インチのM3モデルと、M3 Maxモデルに取り込んで編集してみた。

 まずは、全体を映画っぽい世界観にしてくれるティール&オレンジのエフェクトを適用。

M3 Max搭載機は、10分のProRes映像にティール&オレンジのエフェクトをかけるのに51秒8しか必要としなかった

 M3搭載機だと2分26秒04かかった。これだって、従来機と比べれば十分に速いのだが、 M3 Max搭載機だと51秒8で終えてしまう。作業時間にして、おおよそ3分の1。日常の作業として、エフェクトをかけてみたり、仕上がりを見て何度もやり直したりする人にとっては、大きな違いだと思う。仕事で大きな画像サイズの動画を編集する人にとっては、その差は大きいだろう。

 続いて、その動画を.movに書き出した。

M3 Max搭載機は、わずか39秒で編集された動画を.movに書き出すことができた

 M3搭載機は1分35秒05で書き出したが、M3 Max搭載機はなんと39秒03で書き出してしまう。時間にして1/2.4。これは速い。「書き出した仕上がり画像を確認して、ミスを見つけてやり直し……」というのは、動画編集をしている人なら、日常的に経験することだと思うが、そこでのリカバリー速度が早いのはメリットとして大きい。

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