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カーボン高けりゃアルミがあるさ 電動コンポ搭載最安のロードバイクを買う

2023年12月03日 07時00分更新

 人生老い易くパワー保ち難し。

 (どこ行ったんだオレの)パワーーーーーーーー!!!

 と、叫んだ側から昔話を始めますと、私がロードバイクにハマった前世紀末には、自転車業界ではレース至上主義が幅を利かせており、専門誌では何を評価するにしても「レースに出るなら」と枕が付いておりました。タイヤはチューブラーが至高で21C、19Cと幅が細いほど漢であるような雰囲気であり、市販の完成車にしてもスプロケットは11-23Tが標準、コンパクトクランクなんてものが表立って登場するのはずーっと後の話。

 もっともあの頃はロードバイクではなく「ロードレーサー」と呼ばれており、読んで字の如く競技用機材。ヘタレは関わるなと言われればヘイヘイ申し訳ございませんでしたと引き下がるしかありません。誰と競うわけでもない、ロードレーサーの、あの離陸寸前の飛行機みたいなスピード感を、もうちょっとラクして味わいたいだけなのに。そんな今で言うところの「ゆるポタ勢」には受難の時代でした。

 そして21世紀。その願いは叶ったのであります。今のロードバイクは乗り手に優しい。乗り心地の良い28Cのタイヤが標準で、油圧式ディスクブレーキはリニアで軽く、電動コンポの変速は「キュッ」と一瞬で決まり、フロントディレーラーなんかは連動して勝手に動くし、スプロケットは34Tまであって、なんと最初からコンパクトクランクが付いてくる!

 機材の敷居は下がった。でも高い。値段も優しくして欲しいんですよ! ちょっといいと思ったらすぐ100万円を超えてくるのは何でですか!?

 新車を買った情報2023、ついに還暦を迎えた私は四本淑三です。今回の話題の中心といたしますのはコラテックの2024年モデル「DOLOMITI(ドロミテ) 105 Di2 DISC」。エントリークラスのアルミフレームに、シマノの一番安い電動コンポ「105 Di2」をアセンブルして、税込希望小売価格は32万7800円! 安いよ奥さん!

 そう言われて納得する奥さんは滅多にいませんので、最近の相場を説明しておきましょう。

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