アユートはアップサンプリング機能を搭載したAstell&Kernのデュアル出力対応USB DAC「AK HC4」を12月に発売する。予想直販価格は3万9980円前後。
「AK HC2」や「AK HC3」ではケーブル一体型で出力は一つだけであったが、AK HC4ではユーザーからの要望により、着脱式USBケーブルと3.5mm/4.4mm(5極GND結線あり)デュアル出力に対応した。USB Type-CとLightningの2本のデュアルノイズシールドケーブルが付属し、使用する機器にあわせて新たなケーブルを購入する必要がない。
DACには超低歪と低消費電力を両立したAKM製「AK4493S」を搭載。最大PCM384kHz/32bit、DSD256のネイティブ再生が可能。アンバランス接続時2Vrms、バランス接続時3Vrmsの高出力を確保しつつ高いS/Nと低歪、低クロストークを実現した。
さらに同社製品「A&ultima SP3000」や「KANN ULTRA」といった、ハイエンドオーディオプレーヤーに搭載されているリアルタイムアップサンプリング機能「DAR(Digital Audio Remaster)」を搭載。音源のサンプリングレートをPCM384kHz/352.8kHz、DSD256にアップサンプリングし、さらに洗練された音源再生が可能となる。
UAC 2.0/UAC 1.0の切り替えに対応。Nintendo SwitchやPlayStation 5といった家庭用ゲーム機への接続も可能になっている。
本製品は、同じように3.5mm/4.4mmの出力をもつものと比べると強気の値段になっている。しかし、前述したようにDARは同社製のハイエンド機にしか搭載されていない(2製品とも25万円オーバー)。この機能が搭載されているのは大きな魅力だろう。また、Astell&Kernは、高い評価を受けたプレーヤーやDACを数多く輩出している。その技術から再生される音は一考の価値があるのではないだろうか。
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