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『年収300万円から脱出する「転職の技法」』(森田 昇 著、日本能率協会マネジメントセンター)を読む

年収300万円が年収1000万円にアップする転職ワザ

2023年11月23日 07時00分更新

「軸ずらし転職」を2、3回繰り返せば年収1000万円に

 いずれにしても、こういった「軸ずらし転職」を2、3回繰り返せば、年収300万円スタートでも10年かからずに年収1000万円へ到達できるということである。ちなみに本書が説得力を感じさせるのは、そういった考え方を机上の空論で終わらせることなく、論理的に解説しているからだ。

 そしてもうひとつの理由は、著者自身が「転職10回経験したキャリアコンサルタント」であること。その10回のなかには派手な失敗もあれば、中途半端な転職として終わったものも、軸をずらしていくことで確実に年収アップさせたものもあるという。

 10回目の転職で独立したそうだが、ともあれ実体験(と、それを立証する論理)が明確になっているからこそ、「なるほど」と実感させてくれるのだ。

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筆者紹介:印南敦史

作家、書評家。株式会社アンビエンス代表取締役。
1962年、東京都生まれ。
「ライフハッカー[日本版]」「ニューズウィーク日本版」「東洋経済オンライン」「サライ.jp」「マイナビニュース」などで書評欄を担当し、年間700冊以上の読書量を誇る。
著書に『遅読家のための読書術』(PHP文庫)、『いま自分に必要なビジネススキルが1テーマ3冊で身につく本』(日本実業出版社)、『書評の仕事』(ワニブックスPLUS新書)、『読書する家族のつくりかた 親子で本好きになる25のゲームメソッド』『読んでも読んでも忘れてしまう人のための読書術』(以上、星海社新書)、『世界一やさしい読書習慣定着メソッド』(大和書房)、『プロ書評家が教える 伝わる文章を書く技術』(KADOKAWA)、などのほか、音楽関連の書籍やエッセイなども多数。

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