Silent-Master NEO Z790 Mini/D4をレビュー
超静音仕様のRTX 4060 Ti搭載グラボ&14700KFのゲーミングPCは夜中でも気兼ねなし
定番ベンチマークソフトでも優秀な成績
総合性能をチェックできる「PCMark 10」の結果も見てみよう。このベンチマークソフトはブラウザーやオフィスソフト、写真や動画の編集といった多岐にわたるテストを行い、総合的な性能を計測してくれる。
CINEBENCH R23はCPU性能に依存しているが、PCMark 10はメモリーやストレージなどのPCパーツによってもスコアーが大きく変わってくるという特徴がある。
なお、総合スコアーだけではなく、アプリの起動やブラウンジング性能を見る「Essentials」、オフィスソフトで使われる処理を試す「Productivity」、写真や動画編集などのクリエイティブ用途の「Digital Content Creation」といったサブスコアーにも注目したい。
総合スコアーは8775と、この構成のPCとしては相応だ。各サブスコアーも急激に落ち込んでいるようなものはなく、Silent-Master NEO Z790 Mini/D4には多くの用途で快適に使えるポテンシャルを感じる。
続いてはストレージ性能をテスト。ストレージの標準構成はCrucialのM.2 SSD「P5 Plus」(1TBモデル)で、接続はPCIe 4.0×4とイマドキの仕様だ。公称速度はシーケンシャルリードが最大6600MB/s、同ライトは最大5000MB/sとなる。定番の「CrystalDiskMark」でチェックしてみた。
シーケンシャル性能は公称値を超えて、リードは約6728MB/s、ライトは約5011MB/sと文句なしの速度。ちなみに、P5 Plusはコスパが高くて人気だが、発熱が若干高めなので少々不安な人もいるかもしれない。
今回試した試用機材では、サイコム独自のSSD用ヒートシンクを装備しており、熱対策もしっかり施されていた。BTOメニューから+1880円で追加できるので、心配な人はカスタムしておこう。
では、ヒートシンクがある状態で温度がどこまで上がるのか。CrystalDiskMarkのシーケンシャルテスト(1GiB、5回)を3回繰り返して最大温度を探ってみたところ、最大65度だった。
80度近くになるとサーマルスロットリングで減速する恐れがあるが、危険水位まではまだ余裕がある。もちろん、極端な連続書き込み量でなければ、ヒートシンクがなくても十分快適に運用できるので、ご自身の使い方を見定めて判断してほしい。
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