Silent-Master NEO Z790 Mini/D4をレビュー
Silent Master Graphicsは静音ゲーミングPCの新潮流? サイコム・Noctua・長尾製作所のコラボグラボ
サイコムは以前からBTOパソコンにおける高性能と静音性の両立に取り組んでいる。その完成形の1つと言えるBTOパソコンが、同社の看板モデルとなっているデュアル水冷PC「G-Master Hydro」シリーズだろう。
同モデルではビデオカードを独自に改造して水冷化。簡易水冷クーラーキットを使ったものとはいえ、CPUもビデオカードも水冷化したPCは珍しく、高負荷時でも高性能を安定して発揮できることから人気となっている。
ただし、水冷クーラーは高負荷時の動作音は抑えられるものの、ポンプが常時動いている。つまり、低負荷時でもある程度の動作音はしてしまう。それに対し、低負荷~中負荷時の静音性もトコトン追求したモデルが「Silent-Master」シリーズとなる。
Silent-Masterシリーズがもっと静かに
大型の空冷CPUクーラーを採用することでファンの回転数を抑え、動作音を低減。また、ビデオカードや電源ユニットはセミファンレス仕様で、低負荷時はほぼ無音と言っていいほどの静かさを実現している。
PCは一般的に、高負荷時はCPU温度が高くなり、動作音が大きくなるもの。しかし、静音性に優れたPCケースの採用や、適切なCPU電力設定でかなり抑えている。一般的なゲーミングPCのアイドル時の動作音が、Silent-Masterシリーズの高負荷時の動作音、と言ってもいいレベルだ。
そのSilent-Masterシリーズをさら静かにするべく、サイコムは独自ビデオカード「Silent Master Graphics」シリーズを開発した。今回は、Silent Master GraphicsのGeForce RTX 4060 Ti版を搭載した「Silent-Master NEO Z790 Mini/D4」を貸し出していただいたので、その魅力をチェックしていこう。
Silent-Master NEO Z790 Mini/D4 | ||
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標準構成の主なスペック | 試用機の主なスペック | |
CPU | インテル「Core i5-14600K」(14コア/20スレッド、最大5.3GHz) | インテル「Core i7-14700KF」(20コア/28スレッド、最大5.6GHz) |
CPU クーラー |
Noctua「NH-U12S」(空冷、120mmファン、サイドフロー) | |
マザー ボード |
ASRock「Z790M PG Lightning/D4」(インテルZ790、Micro-ATX) | |
メモリー | 8GB×2、DDR4-3200<メジャーチップ・8層基板> | |
ストレージ | Crucial「P5 Plus CT1000P5PSSD8」(1TB M.2 SSD、PCIe 4.0) | |
M.2 SSD ヒート シンク |
なし | サイコムオリジナルM.2 SSDヒートシンク |
光学 ドライブ |
ASUS「DRW-24D5MT」(DVDスーパーマルチ、SATA) | |
ビデオ カード |
サイコム「Silent Master Graphics RTX4060Ti 8GB」(GeForce RTX 4060 Ti、8GB GDDR6) | サイコム「Silent Master Graphics RTX4060Ti 16GB」(GeForce RTX 4060 Ti、16GB GDDR6) |
電源 ユニット |
Antec「NeoECO Gold NE650G M」(650W、80 PLUS GOLD) | Cooler Master「V650 Gold-V2 MPY-650V-AFBAG-JP」(650W、80 PLUS GOLD) |
PCケース | Cooler Master「Silencio S400 MCS-S400-KN5N-S00」(Micro-ATX、ミニタワー) | |
PCケース ファン オプション |
前面:Noctua「NF-A14 FLX」(140mm)、背面:Noctua「NF-S12A FLX」(120mm) | |
OS | Microsoft「Windows 10 Home 64bit」 | |
直販価格 | 26万400円~ | 28万9660円 |
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