パナソニック くらしアプライアンスは11月16日、「廃家電自動解体システム」を開発したことを発表した。
パナソニックは、20年以上にわたり、使用済み家電製品のリサイクルを事業を手掛けている。今回、家電リサイクル業界が抱える課題解決に向けて、手作業が多い解体作業の機械化というアプローチで技術開発に着手。パナソニック プロダクションエンジニアリング(PPE)、平林金属の協力により、今後回収量の増加が見込まれるエアコン室外機に焦点を当てた本システムを開発した。
本システムは、家電製品のリサイクルにおいて、投入から部品ごとの解体まで一貫処理が可能。効率的な解体技術により、エアコン室外機の解体において、最も時間がかかる室外機カバーからコンプレッサー外しまでの工程を、高速で連続解体する。
室外機の底板と背面を高強度に保持して固定する独自機構を開発し、ロボットアームで部品を挟んで解体することが可能となった。また、メーカー、生産年などにより状態が異なるさまざまな室外機に対して、部品ごとに分けて取る高品位な解体ができる。
操作が難しいロボットアームの斜め方向の動きも、簡単にマニュアル操作できる独自のUI(ユーザーインターフェース)を開発。引き剥し解体の複雑な動作のパターン化により、解体工程の自動化を実現した。
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