NHK BS1放送は2023年11月26日、新ドキュメンタリーシリーズ「市民X」を放送。取り上げるのは、今世紀最大級の技術革新となるブロックチェーンを開発し、ビットコインコアを生みだして忽然と姿を消した「サトシ・ナカモト」を巡る謎だ。“現代社会、最大のミステリー”とも言われ、現在も、当時のビットコインフォーラムに送られた論文やフリーメールから送られたやりとりをもとに、さまざまな推測や憶測などを分析する。
2008年、世界金融危機の中、突如現れ、忽然と姿を消した存在は何者か? 名前の通り、日本人なのか? あるいは開発グループのコードネームなのか。
正体不明の存在「市民X」が社会を揺り動かした出来事の真相に迫る新ドキュメント。11/13の初回地上波放送では盛り込めなかったパートを収録し、完全版として前編50分間、後編49分間で放送される。
市民X 謎の天才「サトシ・ナカモト」完全版
●放送時間
前編 2023年11月26日(日) 21時00分~21時50分【NHK BS1】
後編 2023年11月26日(日) 21時50分~22時39分【NHK BS1】
●語り 朴 璐美(声優、女優/『鋼の錬金術師』エドワード・エルリック役、『∀ガンダム』ロラン・セアック役など)
【編集部/みやのがオススメ!】
初回放送版をバッチリ観ていたわたくしなのですが、この番組は、突然現れた天才技術者「サトシ・ナカモト」について、日米の経済学や情報技術の学者、技術者にインタビューし、Bitcoinを作った天才がどういう人物なのかに追るという内容で、めちゃくちゃ面白いです。そもそものブロックチェーンのしくみや、ビットコインの成り立ちが理解できますし、暗号技術のパイオニアでビットコインの最初のユーザーのひとりでもある共同開発者ハル・フィニーや、暗号ソフトウェア”PGP”開発者のフィル・ジンマーマンも登場して、IT業界好きならとてもワクワクするような構成になっています。
ちなみに、アスキーでパソコン用のCADソフト「Candy」を作り、米マイクロソフトでWindowsのチーフアーキテクトをしていた中島聡氏も出演。「サトシ・ナカモト」が最初に公開した論文「Bitcoin : A Peer to Peer Electronic Cash System」については、「最初に読んだとき本当に感動しました。今までソフトウェアとかアルゴリズムとか論文とかいっぱい読んできましたけど、これはもう全然桁外れでした」、「本当に画期的で、実名で論文を書いていたら、確実にノーベル経済学賞だと思います」とコメントしています。
26日は、初回地上波44分で放送された内容に映像が追加され、なんと全99分にもなっているらしいので、また観るしかない! 楽しみです!
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