男もすなる「カップヌードル炊き込みご飯」をしてみむとてするなり。
ごきげんよう。アスキーグルメのナベコです。どうやらカップヌードルの炊き込みご飯がおいしいらしいです。伝聞形式でなに言ってんだという感じですが、炊き込みご飯ってけっこう懐が広いという話を聞きますよね。例えば、コンビニのおでんを入れてもいいし、きんぴらごぼうなどパックのお惣菜を入れても、だいたいが無難においしく仕上がる。私が実践したものだと、ケンタッキーフライドチキンのチキンで作った炊き込みご飯も、意外なことに悪くなかったですよ。
そんな話の流れで、「カップヌードルで炊き込みご飯を作ってもおいしいらしい」という噂を聞きました。「まさか」と思いますよね。もちろん、現代人はそんな簡単には騙されません。すぐにググって「カップヌードル炊き込みご飯」を検索すると……、おや、あちこちのレシピ投稿サイトに「カップヌードルの炊き込みご飯レシピ」なるものがのっているじゃないですか。やっている人いるんだ!
そこで、私もカップヌードル炊き込みご飯を試してみたいと思いました。どうも「これがテッパン」というレシピが確立されているわけではないようなので、自分なりに工夫して作ってみることに。今回が、挑戦篇第1回目です。あくまで、うまくいくかどうか「試してみた」経緯のご紹介ですので、完成されたレシピではありませんが、生温かい目で見守ってください。
自己流でカップヌードル炊き込みご飯を作ってみた
まず用意したのは「日清カップヌードル」(定番の醤油味)のレギュラーサイズと、お米半合。カップヌードルの汁に入れてちょうどよいくらいのご飯の量を逆算して、茶碗1杯分=お米半合くらい(?)とあたりをつけました。
お水は、お米に対しての適量によりちょっと多めに加減しました。
次に、カップヌードルを開けて……。
とお!
麺を残して粉末スープやかやくを全部入れます。この状態で、炊飯スタート!
ここがナベコ的な工夫ポイント。カップヌードルの炊き込みご飯と聞くと、麺ごと炊飯器に入れてお米と一緒に炊きあげると想像しちゃいますが(そもそもなんの想像もしたくない、というのはおいておいて)、麺が水分を吸うため水の量の調整が難しいのと、さすがに麺ごと炊飯器で炊きあげると、麺がふやふやに柔らかくなりすぎてしまうことを懸念しました。
麺はこのように器に開けて、粉々に砕いておくことにします。
読者のみなさん、カップヌードルの麺を砕いたことはありますか? ……けっこうかたいんですね。チキンラーメンと同じくらいかと思っていたら、それよりギュッと詰まっているようで、かたく感じます。
ですので、砕く作業はひと苦労。麺が飛び散り放題です。うきゃー。
少し弱音を吐いちゃいましたが、時間をかければわけないですから。ふふ(強がり)。このように、カップヌードル(麺)を砕いた状態にしておきましょう。
待つことしばし。香ばしい香りと共に、ご飯が炊きあがりました!
見た目からしてなんともおいしそう。謎肉、たまごなど、カップヌードルの具材が散りばめられて、彩りからして食欲をそそります。
ひと口いただくと、違和感ないおいしい仕上がり! 醤油の香ばしさ感じる中華風ピラフといった具合で、カップヌードルならではの濃い味とはまた違った、上品さもあるお料理になりました。
ですが、このままでは麺がもったいありません。そこで、先ほど砕いておいたカップヌードルの麺をご飯に入れます。
蒸らすために、待つこと10分。
そろそろ頃合いでしょう。オープン。
ご飯と麺が同量くらい混ざった、ボリュームある仕上がりに。
いただいてみました。
うん……味はおいしい。ですが、麺は蒸らしただけだと湯戻しがままならず、パサパサとかため。圧倒的に水分が足りていないです。
口に入れると同時に喉が渇いてしまうような。
ゴマ油を回しかけてみると、多少口当たりが滑らかになって、ご飯と麺の一体感が出てきたけど、それでもまだ水分が足りない。しかも、湯戻ししていない乾麺を食べすぎると、お腹の調子も気になってきます。
となると、こうなりますよね。
お湯を足して、雑炊に。
おお~、麺がしっかりと柔らかくなって、滑らかに食べやすくなりました。ごはんもふくよかでいい感じ。これだと、単純にカップヌードルへご飯を入れたのと変わらないと思われるかもしれませんが、ご飯自体にカップヌードルの味が染みていて、スープの味は穏やかになるので、パンチはなくて上品。
例えば、風邪をひいた時に、お米以外にはカップヌードルしかない、でも、カップヌードルの濃い味はちょっと食べたくないな、と言う時に、カップヌードルで炊き込みご飯を作って、そこにお湯を注いで食べるのはちょっとよさそう。……風邪ひいている時にそんな手間がかかることをやる人がいるかどうかはわかりませんが。
「炊き込みご飯」として食べるには課題が残る
実践経緯を書いてきましたが、今回到達した「カップヌードル炊き込みご飯雑炊」(その名前でいいのか)も、求めていた方向性と違うとはいえ、味はカップヌードルのポテンシャルがあるので、外れることなくおいしくいただけました。しかし私は、雑炊ではなく炊き込みご飯が食べたいです。
【第1回報告】
お米半合にカップヌードルの粉末スープとかやくを入れて炊き、砕いた麺を後入れで「カップヌードル炊き込みご飯」を作った場合。
・ご飯はとてもおいしく炊けた
・麺を後入れて蒸らそうとしたが水分が足りなかった
カップヌードル味のご飯はおいしく炊けたけれど、「麺と合わせる時にどうするか問題」が課題。この方法だと、麺の量を減らす? 麺は別途めんつゆなどで食べる? など、別のアプローチがあるかも。
ともかく、「味はおいしい」というのは確信を持てました。この手応えを張り合いに、次もチャレンジしたいと思います!
ナベコ
酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
♪アスキーグルメでおいしい情報配信中♪
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります