ついにFeliCa対応のモトローラ「motorola razr 40」は折りたたみ入門機に適している
モトローラが「motorola razr 40 ULTRA」を発表した際、日本への投入を求める声が多く挙がっていた、スタンダードモデル「motorola razr
40」がオープン市場で、同スペックの「motorola razr 40s」がソフトバンクから販売されることが決まった。
上位モデルのmotorola razr 40 ULTRAと比べ性能や背面ディスプレーのサイズなどは抑えられているが、そのぶん折りたたみスマートフォンを安く手軽に利用できるのがメリットだ。発売前の実機をお借りできたので、その実力を検証してみよう。
◆デザインは上位モデルとほぼ共通
まずは外観だが、motorola razr 40は約6.9型の有機ELディスプレーを採用しており、サイズは開いた状態で約74×171×7.4mm、重量は約189gとなっている。上位モデルのmotorola razr 40 ULTRA(74×171×7mm、188g)と比べるとやや厚さはあるが、かなり近いサイズ感といえるだろう。
同じシリーズということもあって、デザインもmotorola razr 40 ULTRAを踏襲しており、従来のrazrシリーズよりもサムスン電子の「Galaxy Z Flip」シリーズなどに近い印象となった。それゆえヒンジを自由な角度で固定できる「フレックスビュースタイル」に対応、上下に分割したディスプレーにそれぞれ異なる機能やアプリを表示することも可能だ。
またヒンジ部分は、従来同様ディスプレー部分をしずく型に折り曲げることで、隙間なく折りたためる構造を採用。背面にはヴィーガンレザー加工が施されており、しっとりした触感を実現するなど、折りたたんだ時のデザインにも配慮がなされている。
ちなみに折りたたんだ時のサイズは約74×89×15.8mmとなり、シャツのポケットにも収まるので収納性の高さには安心感がある。
側面のインターフェースを確認すると、右側面に音量キーと電源キー、底面にUSB Type-C端子のみとシンプルな構成となっている。なお、キーは指紋センサーを兼ねているタイプだが、開いた時に親指が来る位置を考慮するならば、本体の上部より下部にあった方がロック解除しやすいのではないかとも感じる。
◆アプリは動かせないが使える機能は多いアウトディスプレー
razrシリーズといえばメインディスプレーだけでなく、アウトディスプレーが大きく色々な用途に活用できることが大きな特徴となっているが、motorola razr 40は低価格化の影響もあってかアウトディスプレーは1.5型に小型化されている。「Galaxy Z Flip 4」までのアウトディスプレーに近いサイズ感なので、さすがにmotorola razr 40 ULTRAのように通常のアプリを動作させることはできない。
だが通知を確認したり、音楽やボイスレコーダーなどいくつかの機能の操作をしたりすることは可能だ。利用できる機能はスワイプする方向によって異なり、下で通知、上でクイック設定、左右でさまざまなパネルを切り替えて表示できる。
表示するパネルは設定の「外部ディスプレー」から登録することが可能で、デフォルトでは「カレンダー」「メディア」など6種類が用意されている。好みのものを登録して利用するのがいいだろう。
また詳細は後述するが、アウトディスプレーはもう1つ、小さいながらもカメラビュー画面としても利用できる。これを利用すれば、画素数の高いメインカメラでセルフィーを撮影できることから有効活用したい。
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