週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

生成AIの進化とクリエイター収入増、アドビCTOが語る展望

デジタルコンテンツへのニーズが急増していると説明。そこで「Adobe Firefly」だという

生成AIはどんな社会にどんな影響を与えるか?

 「Adobe MAX 2023」の基調講演では、今回発表されたモデルに加えて、近い将来「Adobe Firefly Audio Model」「Adobe Firefly Video Model」「Adobe Firefly 3D Model」の提供する計画があることも明らかにされている。グリーンフィールド氏も「Adobe Firefly」の今後について、「オーディオ、ビデオ、3Dなど、ほぼすべての種類のコンテンツに広げつつ、品質を向上させていく」と語っている。

 動画の生成AIはどこまで使えるものになるのだろうか?

 「確かに動画は画像よりも一段遅れていて、まだプロダクションが使用するようなレベルにはないが、いずれプロフェッショナルなクオリティーになると信じている。プロンプトを入力すると動画が完成するという魔法のようなバージョンの前に、たとえばビデオ版の生成塗りつぶしのような技術で、ワークフローに価値を提供できるだろう。具体的には言えないが、来年には本格的にプロンプトを入力できるようになる」とグリーンフィールド氏は言う。

 最後に「生成AIはiPhoneくらい大きなインパクトになると思うか」という問いに対し、「(インパクトは)巨大なものになる」と答えたグリーンフィールド氏。「iPhoneは私たちの社会に変革をもたらしたが、生成AIは大きな影響を与えるだろうと考えている。最終的にそれは、ポジティブは変革になるだろう」と話していた。

 

筆者紹介――太田百合子
 テックライター。身近なデジタル製品とそれら通じて利用できるサービス、アプリケーション、および関連ビジネスを中心に取材・執筆活動を続けている。

 

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう