NTTとNTTドコモは7日、2023年度第2四半期決算会見を開催。その中で両社トップが、品質低下への対策が進められているドコモのネットワークについて、質疑応答で言及した。
NTTグループの持株会社であるNTTの島田 明社長は、300億円の追加投資による対策が進んでいるドコモのネットワークについて、「まだ一部で課題があるのは事実」と現状を認める。また、東名阪の大都市を中心とした全国2000ヵ所以上のスポットと鉄道動線での対策で、今年12月までに90%以上(9月末時点で約70%)の完了予定としているドコモに対して、「できるだけ早く100%、いや120%まで上げるように」と発言した。
その後に登壇したNTTドコモの井伊基之社長は、現在実施中の対策についてあらためて説明。また、通信品質の確認に用いるアプリの数を増やすなどして、品質低下の把握と対策実施のサイクルをさらに進めるとした。
また、前述の島田社長の言葉について問われた井伊社長は「島田社長から激を飛ばされた」と苦笑気味にコメント。「苦情が出る前に先に手を打ちなさい」という内容と理解し、「(品質低下に対して)後追いになっている現状を反省して、しっかり対策していきたい」と説明した。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります