グーグルは11月2日(現地時間)、Android 14をインストールした「Pixel」スマートフォンの一部で発生している不具合について、今後2週間以内にアップデートで対応すると発表した。
複数のユーザーを設定した端末で再起動を繰り返すなどの不具合
本不具合はプライマリーユーザーがメディアストレージにアクセスできなくなったり、端末上でデータを初期化に関するメッセージが表示された際、拒否すると再起動を繰り返すというもの。
対象はAndroid 14をインストールした「Pixel 6」以降のモデルで、プライマリーユーザーにくわえ、ゲストや制限付きプロファイル、子ども用など別のユーザープロファイルが設定されている場合に発生する。プライマリーユーザーまたは仕事用プロファイル内に複数のGoogleアカウントを設定することは問題はない。
アップデート配信前の対処方法
修正アップデートの配信までは以下の方法で対処が可能だが、リスクを伴う部分もある。基本的には正式なアップデートの配信を待った方が賢明だ。
1.端末を初期化する
端末を初期化して工場出荷状態に戻した上で、修正アップデートの配信が適用されるまで、プライマリーユーザー以外のプロファイルを設定せずに切り抜ける方法。端末内のデータが消去されるため、直前にバックアップをとっていない場合は推奨されない。
2.無線 (OTA)テストアップデート
修正アップデートのテスト版を正式配信より前に入手し適用する方法。プライマリーユーザーがメディアストレージにアクセスできない問題に対し、端末を初期化せず対応できる可能性がある一方、正式版ではないため別の不具合が発生する可能性もある。
テスト版は専用フォームに必要事項を入力することで入手可能。アップデートの所要時間は1〜2時間程度だ。
Pixelスマートフォンは、グーグルがOSと端末の双方を手がけた製品。2021年に発売されたPixel 6以降のモデルは、SoCに同社独自の「Tensor」シリーズを採用している。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります