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YouTubeが広告ブロッカー「Adblock Plus」を遮断するもAdblock Plus側も対策を検討

2023年10月25日 15時30分更新

広告ブロック機能をオフにするよう促す表示

広告ブロック機能をオフにするよう促す表示

 YouTubeが広告ブロッカーを使いアクセスするユーザーを事実上遮断する措置をとっていることに対し、広告ブロッカー「Adblock Plus」を提供するEyeoは10月13日(現地時間)、対策を検討していることを明らかにした。

 Adblock Plusは「Chrome」「Edge」「Firefox」など幅広いブラウザーに対応した拡張機能。閲覧中のサイトに表示された広告を非表示化する「広告ブロッカー」の一種で、YouTubeの動画に挿入される広告(CM動画)を飛ばすことも可能だ。

 同社によると10月13日現在、YouTubeはAdblock Plusを使ってアクセスする一部のユーザーに対し、広告ブロック機能を解除するよう促す画面を表示しているとのこと。動画を視聴するにはYouTube側の指示に従い広告ブロック機能をオフにするか、広告表示がなくなる有料サービス「YouTube Premium」に加入する必要がある。

 本件についてEyeoは「we know YouTube’s walls are particularly distressing to many of our users.(日本語訳:YouTubeの壁が多くのユーザーにとって特に苦痛であることは承知しています)」と述べた上で、現状では有効な解決手段がないこと、引き続き解決手段を探していることを明らかにした。

 なお、YouTubeでは動画内の広告をブロックすることは利用規約違反とされており、広告が入った状態で視聴するか、YouTube Premiumへ加入することが正しい利用方法となる。YouTubeのヘルプページでも「広告ブロッカーの使用を続けると、動画の再生がブロックされることがあります」という表記があるため、前述の広告ブロック機能をオフにするよう促す画面もYouTube側としては規約に則り適切な対応をしたに過ぎない点は注意が必要だ。

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