週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

第3世代で大幅高速化「M3 MacBook Pro」を試す(西田宗千佳)

GeekBench 6のCPUテスト

性能は順当に向上、M3で「M1 Pro」に並ぶ

 さて、M3はどのくらい性能アップしたのだろうか? 手元にはM1搭載のMacBook Pro(2020年秋発売)とM1 Pro搭載のMacBook Pro(2021年秋発売)がある。これらと複数のベンチマークを使って比較してみたいと思う。

 今回は「GeekBench 6」と「Cinebench 2024」、そして「3DMark(Solar Bay)」でテストしている。前者2つはCPUとGPUの、最後の1つは主にGPUの性能をテストするものだ。

GeekBench 6のGPU(Metal)テスト

Cinebench 2024のCPUテスト

Cinebench 2024のGPUテスト

3DMarkの「Solar Bay」でのテスト

 率直に言えば、M3のCPU部分高速化は、「そこそこ」という感じだ。それでもM3はM1 Proに並んだ。2世代でついに「上位だったProモデルに無印が追いつく」までになったわけだ。

 Appleシリコン採用以降、Macの性能は急激に上がった。M1であってもかなり満足のいく性能であり、特に負荷の高い作業をしないなら今も十分……と感じている人もいるはず。筆者も同様だ。

 ただ、M1 Proと同じくらいの性能を無印のM3が出すようになったというのは小さいことではない。それだけ性能あたりのコスパが良くなったということであり、消費電力も低いということだからだ。

 作業可能時間の制約もあり、バッテリー動作時間の詳細な検証はできていないが、M3はスペック上「22時間」と大幅に伸びている。これは主に動画再生時の値だが、これを大きな魅力と感じる人もいそうだ。

 一方で、GPU性能も大幅に向上している。そもそも「無印とPro以上の差」はGPUの差でもあった。だが、そのGPUでも、テストによっては、M3がM1 Proに追いついてしまった。これはCPU性能以上の驚きだ。

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事