iPhone 15で楽しむデスクトップ・ハイレゾ再生
FiiOには、デスクトップリスニングに最適な据え置き型のハイレゾ対応DACを内蔵するヘッドホンアンプ「K7」もあります。日本の半導体メーカーAKM(旭化成エレクトロニクス)のDACチップ「AK4493SEQ」を左右のチャンネルに1基ずつ搭載、内部のオーディオ回路も完全バランス設計として、高インピーダンス設計のプレミアムヘッドホンも力強く鳴らし切ります。
K7側の端子がUSB Type-Bなので、「iPhone 15」と接続するために筆者はApple純正のUSB-C-USBアダプタを介したうえで、オーディオグレードのUSB-A/USB-Bケーブルを接続しました。オーディオグレードのものはあまり見かけませんが、USB-C/USB-Bケーブルを用意すると配線まわりがすっきりとします。
K7はAC電源ケーブルによる給電を必要とするヘッドホンアンプなので、リスニング中にはiPhoneからの給電は不要です。K7のようなデスクトップタイプのヘッドホンアンプは、MacBookと一緒に使うスタイルが一般的かもしれませんが、iPhone/iPadの画面タップによる楽曲検索・再生ともすごく相性が良いのでおすすめです。
Apple Musicで配信されているのに、今までiPhoneでロスレスやハイレゾロスレスの楽曲をフルスペックで聴く機会がなかったという方に、今回のレポートが役に立てば幸いです。FiiOの製品以外にも手頃な価格でiPhoneによるハイレゾ再生が楽しめるデバイスは数多くあります。ぜひ期待とマッチする製品を探してみてください。
K7の主なスペック | |
---|---|
製品ジャンル | ハイレゾ対応 DAC内蔵ヘッドホンアンプ |
ブランド | FiiO |
製品名 | K7 |
実売価格 | 3万7000円前後 |
アンプ回路 | THX AAA-788+×2 |
DACチップ | AK4493SEQ×2 |
デジタル入力 | USB、光、同軸 各1 |
アナログ入力 | RCAライン×1 |
アナログ出力 | RCAライン×1、ヘッドホン(バランス1、アンバランス1) |
USBサンプリングレート | PCM 384kHz/32bit、DSD 256 |
外形寸法 | W120×H168×D55mm |
質量 | 約610g |
筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります