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Core i7-14700Kのゲーム性能は前世代i9相当に!Raptor Lake-S Refreshをゲーム10本で検証

2023年10月31日 19時30分更新

文● 加藤勝明(KTU) 編集● ジサトラユージ/ASCII

インテルCoreプロセッサー(第14世代)のCore i9-14900K/Core i9-14900KF

Coreプロセッサー(第14世代)検証後編
Core i7-14700Kはゲームでも前世代i9相当に

 本稿は10月17日より発売となったCoreプロセッサー(第14世代)「Core i9-14900K」「Core i7-14700K」「Core i5-14600K」の3モデルに対する検証の続きをお届けする。前編(https://ascii.jp/elem/000/004/163/4163402/)では、「CINEBENCH 2024」をはじめとするCPUパワー比較やクリエイティブ系アプリでの検証を行った。

 基本設計は変わらず、クロックが上がったのみ(Core i7-14700KだけEコアのクラスターが1基増えた)というマイナーチェンジに終わった第14世代だが、全コアを回した際の消費電力の増大が目立っていた。

 今回は、前編では触れることのできなかったゲームの検証を実施する。“消費電力のお化け”と揶揄されやすいCoreプロセッサーだが、実はゲームでは動画エンコード時のような消費電力は観測されない。前編ではワットパフォーマンスでRyzen 7000シリーズに圧倒されてしまった第14世代だが、ゲームではどのような働きをしてくれるのだろうか?

 検証環境については前回の検証環境と同一(かつ検証時期も同じ)だ。だが今回はゲーム検証であるため、3D V-Cacheの存在を無視するわけにはいかない。そこで今回は物理8コアの「Ryzen 7 7800X3D」もリストに加えることにした。

 最上位のCore i9-14900Kに比べると物理コア数は少ないが、Ryzen 9 7950X3Dのように非対称な構造(3D V-Cacheは片方のダイのみ)を採用しているモデルに比べ、確実に3D V-Cache側で動かせるということ、さらに前世代に対する性能の伸びという面で輝きを見せていたCore i7-14700Kに初出価格的に近いという点からRyzen 7 7800X3Dが妥当と判断した。

 無論、物理コア数が効くゲーム、あるいは将来的に「Intel Application Performance Optimizer」(APO)のリスト入りするゲームであればCore i9-14900K等が有利になるゲームもある、という点は強調しておきたい。

検証環境
CPU インテル「Core i9-14900K」
(24コア/32スレッド、最大6GHz)、
インテル「Core i7-14700K」
(20コア/28スレッド、最大5.6GHz)、
インテル「Core i5-14600K」
(14コア/20スレッド、最大5.3GHz)、
インテル「Core i9-13900KS」
(24コア/32スレッド、最大6GHz)、
インテル「Core i9-13900K」
(24コア/32スレッド、最大5.8GHz)、
インテル「Core i7-13700K」
(16コア/24スレッド、最大5.4GHz)、
インテル「Core i5-13600K」
(14コア/20スレッド、最大5.3GHz)、
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASUS「ROG MAXIMUS Z790 HERO」
(インテル Z790、ATX、BIOS 1402)
メモリー Micron「Crucial Pro CP2K16G56C46U5」
(16GB×2、DDR5-5600動作)
ビデオカード NVIDIA「GeForce RTX 4080 Founders Edition」
ストレージ Micron「CT2000T700SSD3」
(2TB M.2 SSD、PCIe 5.0、システム用)
Silicon Power「PCIe Gen3x4 P34A80 SP002TBP34A80M28」
(2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、データドライブ用)×3
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」
(1000W、80 PLUS PLATINUM)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2)
検証環境
CPU AMD「Ryzen 9 7950X」
(16コア/32スレッド、最大5.7GHz)、
AMD「Ryzen 9 7900X」
(12コア/24スレッド、最大5.6GHz)、
AMD「Ryzen 7 7700X」
(8コア/16スレッド、最大5.4GHz)、
AMD「Ryzen 7 7800X3D」
(8コア/16スレッド、最大5GHz)、
AMD「Ryzen 7 7600X」
(6コア/12スレッド、最大5.3GHz)
CPUクーラー ASUS「ROG RYUJIN II 360」
(簡易水冷、360mmラジエーター)
マザーボード ASUS「ROG STRIX X670E-F Gaming Wifi」
(AMD X670E、BIOS 1602)
メモリー Micron「Crucial Pro CP2K16G56C46U5」
(16GB×2、DDR5-5200動作)
ビデオカード NVIDIA「GeForce RTX 4080 Founders Edition」
ストレージ Micron「CT2000T700SSD3」
(2TB M.2 SSD、PCIe 5.0、システム用)
Silicon Power「PCIe Gen3x4 P34A80 SP002TBP34A80M28」
(2TB M.2 SSD、PCIe 3.0、データドライブ用)×3
電源ユニット Super Flower「LEADEX PLATINUM SE 1000W-BK」
(1000W、80 PLUS PLATINUM)
OS Microsoft「Windows 11 Pro」(22H2)

 今回もCore i9-14900Kに関してはPL1/PL2を253W、ICCMaxを307Wに設定した「Performance Power Delivery Profile」を適用した状態での性能も検証する(グラフでは“(PPP)”を付記)。

 また、検証においては消費電力計測デバイス「Powenetics v2(https://ascii.jp/elem/000/004/148/4148757/)」を接続し、ベンチマーク中のCPUの消費電力およびシステム全体の消費電力(の平均値)を計測した。ゲームの設定は基本的に低画質&フルHD設定とし、GPU(GeForce RTX 4080)側にボトルネックが出ないように配慮した。フレームレート計測ならびにPowenetics v2のデータ取得は「CapFrameX」を使用している。

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