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Adobeやグーグル、AIの売り込み進める|AIニュースまとめて解説

2023年10月19日 07時00分更新

10月前半のまとめ:ビジネスフェーズに突入するアメリカ大手

 毎週のように生成AIの企業導入やシステム開発の話題が出てくる。生成AIの1つの本質として、「コアとなるLLMの外にどれだけ多くの独自データを積み上げるか」という点が大きく関係している、と筆者は想定している。

 単にLLMがあっても、それはユーザーインターフェースの変化に過ぎない。そこでデータをどう使って企業価値につなげるかがポイントであり、大手プラットフォーマーは「データを持つ企業にどう生成AIを売り込むか」というフェーズに突入している。

 一方、生成AI・LLM自体の技術開発がまだ途上であるのは間違いなく、その部分のニュースもまだまだ出てくるだろう。

 だが、両者のありようは今後さらに分かれていき、扱いも変わってくるのではないか……と考えている。

 

筆者紹介――西田 宗千佳

 1971年福井県生まれ。フリージャーナリスト。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。取材・解説記事を中心に、主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿する他、書籍も多数執筆。テレビ番組の監修なども手がける。主な著書に「メタバース×ビジネス革命 物質と時間から解放された世界での生存戦略」(SBクリエイティブ)、「ネットフリックスの時代」(講談社)、「ソニー復興の劇薬」(KADOKAWA)などがある。

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