電源ユニットは600W程度で十分足りる
各ベンチマーク実施時にCPUおよびGPUがどの程度の電力を消費しているかを「Powenetics v2」を利用して計測してみた。CPUとはEPS12Vの事を、GPUはPCIe 6/8ピン+PCIe x16スロットの合計値とし、いずれもベンチマーク実施時の平均値で比較する。
5つのグラフを一気に並べてみたが、消費電力はGPUを変えたことによるの影響の方が大きい。RX 7600の場合解像度に関係なくだいたい160W前後だが、RX 6700 XTにすると170〜220Wまで上昇する。システム全体ではRyzen 7 7700+RX 6700 XTの組み合わせでも平均300W程度に収まるので、電源ユニットは600W程度でも余裕を持たせつつ運用できるだろう。
“画質高め”設定ならば最新AMD構成がオススメ
以上で検証は終了だ。Ryzen 5 7600とA620マザーボード、さらにRadeon RX 7600という最新のベースライン構成でも重量級ゲームは普通に動く。最高画質設定では辛いものがあるが、今回のように画質を“高め”設定にすることで、AMD製CPUやGPUの持つコストパフォーマンスという特徴をより引き出すことができる。
そして、CPUもGPUもエントリークラスで在る場合は、CPUを下手に強化してもフレームレートは伸びきらず、むしろGPUを+1ランクした方がゲームのフレームレートに良い影響が出ることも確認できた。Cyberpunk 2077のように半端な強化では改善しないゲームもあるが、Apex LegendsやForza Horizon 5のようにGPU強化がダイレクトに効くゲームもある。予算が限られているならば、GPU(ビデオカード)に多めに予算を振り分けてみるとよいだろう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう