【先行レビュー】音系AI機能強化「Pixel 8 Pro/Pixel 8」選ぶ理由
グーグルが10月12日に発売するAndroid 14搭載のスマートフォン「Google Pixel 8 Pro」「Google Pixel 8」のファーストインプレッションをレポートします。話題のAIカメラ機能の周辺にも数多くある「最新のPixelスマホを選ぶ理由」に注目してみました。
「音」に関わるAI機能が充実した
Pixelシリーズには、AIに関わる様々な機能を使いやすくするためグーグルが独自に設計した「Tensor」チップが載っています。2021年に爆誕。Pixel 6シリーズに搭載された初代Tensorチップの機械学習モデルと比べて、Pixel 8シリーズが搭載する最新のTensor G3は約10倍も複雑な処理がこなせるそうです。
その高い性能は写真と動画の機能だけでなく、今回はPixel 8シリーズの「音声」に関わる魅力的なAI機能の拡充にも大役を果たしています。
ひとつはPixel純正アプリの「レコーダー」が搭載する「文字起こし」機能です。レコーダーの音声文字変換の言語をあらかじめ設定しなくてもアプリが自動で言語を認識。それぞれの言葉で文字に起こしてくれます。
なお、年内予定のFeature Dropによるアップデートを経て、起こしたテキストの「要約」機能が加わることもグーグルが発表しています。Pixelシリーズがインタビューや会議の議事録の下ごしらえをしてくれる、夢のような機能です。Pixelシリーズのレコーダーは英語のテキスト化精度が高いので、要約もわかりやすくまとめてくれそうです。日本語への対応は未定ですが、英語からの対応でも「早め」がありがたいです。
AIによる音源分離の技術が「音声消しゴムマジック」として、グーグル純正のカメラとフォトのアプリの連係により実現します。
Pixel 8シリーズのカメラで撮影した動画の音声を種類別に分けて、例えば被写体の人物が話している声だけを残して、バックグラウンドの環境ノイズを消すといった使い方ができます。音源の種類解析は「音楽」や「風切り音」も識別します。動画からストリートミュージシャンの楽器の演奏だけ抜き出して聴く、なんて使い方もできそうです。
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