GoogleアシスタントがAIチャットボット「Bard」と統合 パーソナルアシスタントに進化
グーグルは10月14日(現地時間)に実施したイベント「Made by Google」においてPixel 8シリーズの発表と共に、同社が提供するAIチャットボット「Bard」を音声アシスタントサービス「Googleアシスタント」に統合し「Assistant with Bard」とすることを発表した。
この統合により「Bardの生成的推論とアシスタントのパーソナライズされたヘルプを組み合わせることで、モバイルユーザーにより文脈を意識した応答を提供する」としている。
提供開始日は明らかにされなかったが、今後数ヵ月以内にAndroidとiOSのモバイルデバイスで利用可能になる予定。
テキスト・音声・画像でアシスタントと会話
Assistant with Bardは、テキスト、音声、画像を使って対話することが可能で、現在のGoogleアシスタントよりも、より会話的で文脈に沿った情報を得ることができるため、旅行の計画、Eメールの検索、食品リストの作成、メッセージの送信といったタスクを支援できるという。
公開されたデモ映像では、「今週、見逃してしまった重要なメールをリストして」というリクエストに対し適切なメールを要約してリスト表示するだけではなく、メール内にあった場所をGoogleマップで調べるところまでスムーズにナビゲートされている様子を見ることができる。
Android端末には会話オーバーレイ機能も
Pixel 8シリーズなど最新のAndroid端末では、より文脈に沿った便利な機能として会話オーバーレイ機能が開発されている。
この機能を利用すると、たとえばかわいい犬の写真を撮影するとAIアシスタントが文脈を理解し、ひとことコメントを書くだけですぐにSNSに投稿できるようになるといった具合だ。
この機能は初期の開発段階にあり、Pixel 8とPixel 8 Proのユーザーは今後数ヶ月のうちに利用可能になるという。
なお、直接の競合となるAmazonのAIアシスタント「Alexa(アレクサ)」は、9月20日に生成AI導入を発表している。一方アップルのAIアシスタント「siri」に関しては、正式発表はないが、独自のAIチャットボットである「Apple GPT」を開発中との噂もある。
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