週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

GoogleアシスタントがAIチャットボット「Bard」と統合 パーソナルアシスタントに進化

2023年10月05日 11時45分更新

 グーグルは10月14日(現地時間)に実施したイベント「Made by Google」においてPixel 8シリーズの発表と共に、同社が提供するAIチャットボット「Bard」を音声アシスタントサービス「Googleアシスタント」に統合し「Assistant with Bard」とすることを発表した。

 この統合により「Bardの生成的推論とアシスタントのパーソナライズされたヘルプを組み合わせることで、モバイルユーザーにより文脈を意識した応答を提供する」としている。

 提供開始日は明らかにされなかったが、今後数ヵ月以内にAndroidとiOSのモバイルデバイスで利用可能になる予定。

テキスト・音声・画像でアシスタントと会話

 Assistant with Bardは、テキスト、音声、画像を使って対話することが可能で、現在のGoogleアシスタントよりも、より会話的で文脈に沿った情報を得ることができるため、旅行の計画、Eメールの検索、食品リストの作成、メッセージの送信といったタスクを支援できるという。

 

 公開されたデモ映像では、「今週、見逃してしまった重要なメールをリストして」というリクエストに対し適切なメールを要約してリスト表示するだけではなく、メール内にあった場所をGoogleマップで調べるところまでスムーズにナビゲートされている様子を見ることができる。

Android端末には会話オーバーレイ機能も

 Pixel 8シリーズなど最新のAndroid端末では、より文脈に沿った便利な機能として会話オーバーレイ機能が開発されている。

 この機能を利用すると、たとえばかわいい犬の写真を撮影するとAIアシスタントが文脈を理解し、ひとことコメントを書くだけですぐにSNSに投稿できるようになるといった具合だ。

 この機能は初期の開発段階にあり、Pixel 8とPixel 8 Proのユーザーは今後数ヶ月のうちに利用可能になるという。

 なお、直接の競合となるAmazonのAIアシスタント「Alexa(アレクサ)」は、9月20日に生成AI導入を発表している。一方アップルのAIアシスタント「siri」に関しては、正式発表はないが、独自のAIチャットボットである「Apple GPT」を開発中との噂もある。

 
この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事