仕事で使えるビジネス版LINEである「LINE WORKS」(ワークスモバイルジャパン)の連載では、アカウント作成の基本からビジネスシーンでの活用術、便利なTipsなどを紹介していく予定。第122回は、LINE WORKSとLINEをつなげて活用する方法について紹介する。
個人のLINEとコミュニケーションできるビジネスチャットはLINE WORKSだけ
コワーキングスペースの利用や在宅勤務などのテレワークが普及したことに伴い、ビジネスチャットが利用される機会が増えた。メールや電話よりも気軽に連絡できるので、密な情報共有がされるようになり、仕事の効率がよくなった、同僚との関係性が今まで以上に濃くなった、という人も多いだろう。同じように、個人のお客様とも、より密なコミュニケーションができるようになったら便利ではないだろうか。実は、LINE WORKSなら社内外のLINE WORKSユーザーだけでなく、個人のLINEとつながることも可能だ。顧客のLINEと直接つながり、チャットやビデオ通話でコミュニケーションすることができるのだ。
例えば、美容院やネイルサロン、飲食店であれば、リピーターの予約受付に活用できる。不動産会社や人材会社なら、顧客への情報提供や定期連絡などの営業活動にぴったりだ。
LINE WORKSとLINEがつながるには、まずLINEユーザーがLINE WORKSのメンバーを「友だち追加」する必要がある。LINE WORKSのトークIDを検索する、LINE WORKSのQRコードを表示してスキャンするほか、招待用リンクから追加する方法もある。今回は、つながりたい相手が目の前にいないことを想定し、招待用リンクを送信してみよう。
コピーした招待用リンクをメールやSNSなどで送信しよう。LINEユーザーが招待リンクを開くと、トークに利用するアプリを選択する画面が表示されるので「LINEを使用」をタップする。友だちに追加されたら、トークを開始できるようになる。
ビデオ通話でさらに深いコミュニケーションが取れる
LINE WORKSはv3.7アップデートでビデオ通話にブラウザから参加できるようになった。LINEとのトーク画面からリンクが送れるので、チャットでは説明しにくいことがあったら、気軽に「今、ビデオ通話でお話することはできますか?」と聞けるのはありがたい。
OKであれば、トーク画面の右上、ビデオアイコンをタップし、「このトークルームに共有」を選ぶだけでミーティングリンクを送信できる。LINEユーザーもリンクを開き、「ブラウザ版から参加」を選べば、ビデオ通話に参加できる。
顧客のLINEとつながると、メールや郵送物よりも素早く対応できるし、電話連絡するのは気が引けていたような細かい内容でも、気軽にチャットで連絡できるようになる。昼間は仕事中だからと電話には出られない、メールの返信は後回しになりがちな顧客からもLINEなら反応が期待できる。かしこまり過ぎず、スピーディーにコミュニケーションが取れるようになるのだ。しかも、チャットでの説明が難しくなった際には、すぐにビデオ通話に切り替えられるので、「次回会った際に改めて説明します」となることも少ないだろう。
他にも、採用の現場で内定者との連絡に活用している事例もある。LINE WORKSとLINEでつながる事例は公式ホームページで公開されているので参考にしよう。
ちなみに、LINE WORKSでLINEとつながる機能はフリープランでも利用できる。まずは、社内でLINEと試しにつないでみて、どんなやり取りができるようになるのかテストしてみよう。想像以上に便利で快適なので、活用したくなること請け合いだ。
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