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今年の注目はこれだ!アスキー的TGS2023まとめ【TGS2023】

2023年09月27日 10時00分更新

●編集部員:ミヤザキ
『イース』シリーズをはじめとしたRPGを愛する古参ゲーマー。ゲーム業界の編集者としての経歴も編集部で最も長く、幅広い知識と経験を生かして日々のゲームニュースの編集も担当している。

 RPGが好きなので、今回のTGSでは会場、オンラインともに『ファイナルファンタジーVII リバース』が注目でした。オンラインではワールドマップがどういう形で再現されているかの説明があり、会場のほうでは試遊&フォトスポットにクラウドのバイクが置いてあったり。力を入れてるのがパッと見てわかりました。

 また、ディースリー・パブリッシャーさんの『Ed-0』がなぜ売れなかったかというステージイベントは衝撃。こういったネガティブな話もネタにしてしまうディースリーさんの度量の広さに感服です。

 個人的に日本ファルコムブースは毎回ノベルティが凝っていて注目しているのですが、今年もアルミボトルやショッパーがもらえたりと、もらって嬉しいものだったので大満足。試遊できた『イースX -NORDICS-』も楽しかったし、文句なしです。

 今回はプラットフォーマーのブースがなかったので、ここに行けばひと通り注目作が試遊できたり、観れたりできるという場所がなかったのが残念。やはり、プラットフォーマーのブースがあったほうが良いなあと感じました。

 あと、最近はTGSでの新作発表というのが少なくなって、あくまでも試遊の場となってしまっているのも寂しく感じたところ。もっとお祭り感が味わいたいな、と。フードコートでご飯を食べて、お祭りの雰囲気を感じています。

 これまでは家庭用ゲームが目立っていた本イベントですが、近年はPCメーカーやゲーミング家具関連のメーカーが多く参入してきてバラエティがより豊かになっていると感じます。ブースを見ているだけも楽しいので、この流れは続いて欲しいですね。

『イースX』の試遊を体験。試遊者へのプレゼントもあり、ビジネスデイでも待機時間が75分とかなりの混雑ぶりだった

●編集部員:ジサトラハッチ
ジャンルを問わずあらゆるゲームに手を出す雑食系ゲーマー。ハードウェアの垣根も越え、スマホやVRでもゲームも遊ぶ。特にロボゲーが好きで、14年間続けた『ボーダーブレイク』のサービス終了には涙した。アスキーのゲーム番長。

 現地のブースとしては、スクウェア・エニックスブースの新作が多く目立っていた印象です。『ファイナルファンタジーVII リバース』は、海外人気も高く、大きな注目を集めているようでした。4対4のチームで戦うシューティングゲーム『FOAMSTARS』もシューターゲームの新たな覇権タイトルになるのか注目したいところ。

『ファイナルファンタジーVII リバース』関連の展示では、クラウドが乗っていた「ハーディ=デイトナ」に跨って写真が撮れるフォトスポットも。

 オンライン放送としては、「TGS2023 x Crazy Raccoon Cup STREET FIGHTER 6」が印象深いですね。いろんなドラマがあり、見どころが満載でした。Day1のウメハラ選手 vs かずのこ選手の対戦で生まれたウメハラ選手の逆転劇には度肝を抜かれましたね。

 また、昨年は家具メーカーの「ニトリ」が参加して、SNSでゲーミングに適した家具が大きな話題を呼んでいましたが、今年はさらにCoolish Musicブースのような防音室に、防音設備の整ったマンションの提案を推進するブースも多く増えていました。ゲーム実況やテレワークによるオンライン会議が増えた影響で、ビジネスチャンスと感じる企業が増えたのではないでしょうか。

プラスチックを扱い、防音パネルを実際に作っているメーカーも出展。ネジではなく手で扱えるビスでパーツを固定可能。小さい形状のものなら30分ほどで組み立てができ、分解も簡単に行なえるという。他にもいくつかのメーカーが防音室を出展していた

 スマホ、VR、PCとゲームをプレイするハードがどんどん増えるなか、コンシューマーゲーム機の大きな発表がしばらく途絶えているため、どうしても小粒な印象です。来年には新型機に期待したいですね。

TGS番長の今後1年のゲーム業界予想は?

 今年もさまざまな発売タイトルや最新のデバイスが幕張メッセで見られましたが、今回のTGSを受けて、果たして今後1年のゲーム業界の動きはどうなるでしょうか。ジサトラハッチに予想してもらいました。

 「小型ゲーム機型PCは、全体の割合としては少ないながらも選択肢が増えたことで、購買層が拡大するはず。難しいとは思いますが、この分野はCPUがAMD一強になっているなか、インテルがRyzen Z1シリーズのような小型PC向けCPUを投入したり、NVIDIAがMax-Qのような小型PC向けのデザイン提案をしてきたら、より市場が盛り上がりそうですね。

 また、レイトレーシング対応のスマートフォンの登場により、グローバルの一部のメーカーはレイトレ対応ゲームの発表に乗り出しそうですが、日本のメーカーはそうしたリッチなタイトルに手を出す雰囲気がないのは少し気がかりです。あとは、ポスト『原神』の枠を狙っているアニメ調RPGも目立っていたので、そうしたタイトルの今後にも注目すべきでしょうね。

 来年以降に新型のNintendo Switchなどが発売されたら、ハードウェアはそうしたデバイスに乗り換えて、国内のゲームだけを楽しむ層は一定以上いると思うので、海外と日本での売り上げに隔たりが出るゲーム市場のガラパゴス化は、しばらく続くように思えます。」

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