Meteor Lake&第5世代Xeonが12月に登場!「Intel Innovation 2023」で公開
インテルは9月19日(現地時間)、年次イベント「Intel Innovation」の基調講演を実施した。本イベントでは、次世代のノートPC向けCPU「Meteor Lake」(開発コードネーム)に関する情報が公開された。
Meteor Lakeは、リブランドされた同社のCPU命名規則に則った「インテル Core Ultra プロセッサー」として2023年12月14日に発表、以降順次発売される予定とのこと。
今回のイベントは、特に“AI PC”というワードを強調し、AIをテーマにした話題が主軸となっていた。こうした開発に関する技術として、Meteor Lakeでは「ニューラル・プロセシング・ユニット(NPU)」を搭載している。NPUは、AIアクセラレーションとローカルPC上での推論を電力効率よく実施するためのユニットであり、同社にとっても初めての試みとなる。
イベントでは、AcerのCOOを務めるJerry Kao氏がMeteor Lakeを搭載したノートPCを持って登壇し、「Stable Diffusion」を用いた画像生成のデモを行った。
なお、Meteor Lakeに関する技術的なポイントは、こちらの記事も参照してほしい。
また、同じく12月14日には、「第5世代インテル Xeon スケーラブル・プロセッサー」を全世界のデータセンター向けに提供開始することも発表している。
さらにXeon関連として、電力効率に優れたEコアを最大限に活用した「Sierra Forest」(開発コードネーム)」が2024年前半の提供開始を予定。パフォーマンス重視のPコアをベースにした「Granite Rapids」(開発コード名)もそれに続いて提供される予定とのこと。
Sierra Forestは、第4世代のXeon スケーラブル・プロセッサーと比較して2.5倍のラック密度、同消費電力当たり2.4倍高速の性能を実現しているとのこと。最大288コアを実装するSKUも提供されるという。
一方のGranite Rapidsは、第4世代比で2~3倍のAIパフォーマンスを実現しているとのこと。
イベントの中では、2024年登場予定の「Arrow Lake」(開発コードネーム)に採用されるインテル 20Aプロセスノードのウェハーや、2024年上半期に製造準備が整う予定のインテル 18Aプロセスのウェハーなどを同社CEOのPat Gelsinger氏が紹介する場面も。
4年間で5つのプロセスノードを実現するという同社のロードマップが順調に進行していることをアピールした。
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